内容説明
旧著に新稿3本を加えて復刊!海外に所在するカトリック教会の同時代史料を博捜し、教会が一翼を担った海上貿易、商人、通貨、送金、為替、利子、教会と権力者に焦点をあて、キリスト教教会の本音と建て前を徹底解明。詳細な索引を付す。
目次
イエズス会『会憲』等に見られる経済基盤の理念とキリシタン教会―とくにレンタと喜捨を中心に
キリシタン布教におけるウスラ徴取の問題
キリシタン教会の貿易活動―マカオ=長崎間以外の貿易について
キリシタン教会の貿易活動―とくに生糸以外の商品について
キリシタン教会の貿易活動―托鉢修道会の場合について
キリシタン教会の経済活動における送金
ポルトガル領インディアにおけるレアル貨為替相場とイエズス会宣教師
キリシタン教会のマカオ貯在財務担当パードレ
キリシタン時代における“教商”
キリシタン時代における府内司教区の経済基盤
江戸幕府の禁教令とイエズス会日本管区長カルヴァリョ
転び伴天連荒木トマス
長崎代官村山当安をめぐる一つの出来事
キリシタン宣教師が用いた暗号
「越冬」invernarの語義
揺籃期日英交渉の一齣
キリシタン時代の文化と外交
「予はローマに行ける伴天連ジュリアン也」
著者等紹介
高瀬弘一郎[タカセコウイチロウ]
1936年、東京に生まれる。慶應義塾大学文学部卒業、慶應義塾大学大学院博士課程単位取得退学、慶應義塾大学文学部教授。現在、慶應義塾大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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