内容説明
タバコを吸って財政赤字を減らそう!?効率の良い予防医療はかえってコストを高騰させる?岐路に立つ日本の医療選択に必要な科学的根拠とは?最先端の医療経済学から、日本の医療制度改革に警鐘。
目次
1章 忙しい読者のための総括
2章 比較による医療の相対的な位置付け―3つの分類別に(医療問題の3つの分類;コスト(医療費)の比較
アクセス(医療へのかかりやすさ)の比較
医療の質の比較)
3章 医療経済学に何ができるのか(誤解を解くための医療経済学の定義;医療と経済学の関係―妄信でも嫌悪でもない冷静な距離のとり方;専門大学院(プロフェッショナルスクール)で求められる教育)
4章 医療費高騰の犯人探し(疑われた5要因はいずれも犯人格としては小物―最大の黒幕は医療技術の進歩?;人口の高齢化が医療費に与えるインパクト ほか)
5章 改革へのロードマップ(制度改革の前に明らかにすべき価値基準;5つの効率の基準とその改善案 ほか)
著者等紹介
兪炳匡[ユウヘイキョウ]
1967年大阪府に生まれる。1993年北海道大学医学部卒業。1993~95年国立大阪病院で臨床研修。1997年ハーバード大学にて修士号(医療政策・管理学)取得。2002年ジョンズ・ホプキンス大学にて博士号(PhD、医療経済学)取得。2002~04年スタンフォード大学医療政策センター研究員として高齢者介護制度の国際比較研究に従事(2004年以降非常勤研究員)。2004~06年米国厚生省疾病・管理予防センター(CDC)エコノミストとして遺伝子スクリーニングを含めた予防医療の経済評価に従事。現在はニューヨーク州ロチェスター大学医学部地域・予防医学科助教授として、医療経済学の研究(特にインフルエンザ予防接種の経済評価)・教育に従事。関心領域は、高齢化が医療制度に与える影響の国際比較、予防医療(特に予防接種・スクリーニング)の経済評価(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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