出版社内容情報
学校生活には、心が動き、自分の殻を破るきっかけがあふれている――。
自由教育で知られる明星学園中学校・高等学校で、国語科教諭、そして副校長として教育現場を見つめてきた著者が、生徒が成長する瞬間、授業、さらに新しい時代に必要とされる取り組みについて語ります。
「わたしもきっと自分の居場所を見つけるね!」そう言って巣立っていった生徒、
民泊で「今日から大家族だね」とおばあに言われたのが一番うれしかったと綴った生徒、
「自分の自由の邪魔になるものをなくせば自由になれるの?」と哲学的質問した生徒、
卒業論文で「どうすれば痛くない注射針を作れるか?」というテーマを持ってきた生徒・・・
その光景が目に浮かぶようなエピソードが、生徒たちの生き生きとした言葉とともに紹介されている本書。そこにはおだやかに、けれども熱く彼らと向き合う一人の教師のまなざしがあります。
「迷ったときは、楽なことより楽しいことを。」
教師なのに人前で話すのが苦手、「自分は失敗の連続だった」と語る著者が、送り出してきた多くの生徒の成長を振り返りながら、いま不安を感じ、悩んでいる中学生へ、そんな彼らを見守る保護者へ、そして彼らに寄り添い、自身も成長しようとする教師へ向けたメッセージは、思いやりにあふれ、それでいて多くの示唆に富んでいます。さまざまな立場から、何度でも読み返し、自分の胸にとどめておきたくなる一冊です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hituji to tora
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多様性の意味を改めて教わった。多様性とは、自分が合う人とだけ付き合い、他には干渉しないという事ではない。つい「そういう考え方もあるよね」の一言で、自分と異なる人を認めたフリをして、結果的に無関心である人の方が多い気がする。自分と異なるものに対し、積極的に質問、時には反論するなど、対話を通して、自己の思考を「調整」する。そのような姿勢こそ、真の意味で多様性を認めることになる。他者との軋轢を恐れるばかり、多様性という言葉を盾に、対話を避ける雰囲気がある。「楽」な無関心より、対話を「楽しむ」ことを大切にしたい。2024/08/09
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