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内容説明
そいつが持っていたのは奇妙な拳銃だった。撃たれた者の記憶を消失させる、それ。神の力を手に入れた時、人はどうするだろうか?そいつは―。慧たちの同級生に奇妙な状況に置かれ困っている者がいた。嘘のような話だがすっぽりと半年分の記憶だけが頭の中から抜け落ちているのだ。それがクロノグラフによる人為的な記憶操作だと疑った慧は調査に乗り出す。答えは消された半年間にある―。わずかに残された過去の残滓と大胆な推理で時間を辿り、記憶を再構築していく慧。そして明らかになったのは意外な事実だった。
著者等紹介
久住四季[クズミシキ]
1982年4月1日、島根県生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やっす
4
続けてシリーズ二作目。冒頭部分を読んだ時点で作者の狙いに何となく見当がついてしまい、実際それは見事に当たってました。wだからといって面白くないなどということはなく、世界観や登場人物達にも大分馴染んできた事も手伝って楽しんで読めました。終盤で、ある事象を反転させて考えることにより、細かな疑問が解消していくという様な件りがあって、そこに非常に感心した。今回は戦えるお嬢様小布院夕凪が格好よかった。w2016/05/21
黒猫子
4
わたしたちが過去と解釈しているそれは、わたしたちの認識と記憶によって構成されたただの幻想だわ////だが、過去は消えてなくなったりしない。////人それぞれできることが違うだけだ////ルールを破ったら人間は幸せになんかなれない。////たとえ記憶がなくなろうと過去は変わらない。2010/12/15
ソラ
3
【整理・再読】2021/08/08
ソラ
2
【読メ登録以前読了作品】 2008/02/01
卯月
2
再読。天使が地上に落とした7つの時間操作装置(クロノグラフ)を探す慧たち。同じ高校の男子生徒の記憶喪失が、2つ目のクロノグラフの仕業と睨んで調べ始める。失われた半年に、何があったのか。毎回、謂わば“普通人がデスノートを拾った為に人倫を踏み外してしまう”みたいな話なので、死人は出ないが後味が悪い。今巻は特に。まだ高校生の慧が一人で真相を抱え込み、本人が自罰的性格なので、読んでいて痛々しい。2012/08/06