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内容説明
入院した。僕は殺人未遂という被害の末に。マユは自分の頭を花瓶で殴るという自傷の末に。二人が入院した先では、患者が一人、行方不明になっていた。その事件は当初、僕にとって問題となるべき事柄ではなかった。数日後に起きた出来事のほうがよっぽど衝撃的だったからだ。数日後。マユは、頭部と花瓶を再度巡り会わされた。自傷じゃなく、誰かの手によって。マユは病室で血塗れになり、今回も気絶することなく自前の足で歩き、医者に治療を依頼した。そして、治療から帰ってきたマユは、本題とは関係の無いことを僕に発表した。死体を見つけた、と。また、はじまるのかな。ねえ、まーちゃん。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とら
69
病院という舞台だけで、しかもほとんど動きもせず、このページ数を書いた筆者に天晴れと言いたい!このスピード感が癖になるなあ。時折入る比喩が理解出来ない時があるけれど、それがこの作品の「味」だからそれはそれで良いんじゃないか。まーちゃんの異常で不可解な言動、それを嘘をついてでも受け止めるみーくんも正直理解不能。ただ、異常ではない方のみーくんを好きになった長瀬。本当に不憫としか言い様が無い。でも、もしそんなみーくんも好きなままでいれるというなら、支えになってあげて欲しい。それを否定したけど、本当は嘘だろうから。2011/12/16
散桜
45
作者の言葉遊びがすごい…!wwいちいち驚きます!!(゜ロ゜ノ)ノ名前交換するって…設定にもいちいちびっくりです。狂ってるのを読むのが楽しい!まーちゃんの狂愛がすごい!すでにいろいろ複雑で、混乱しそうです…過去が気になる(*≧∀≦*)2014/01/30
チアモン
40
今回も相変わらず文章が読みにくい。でも、読む手が止まらないのはどうしてなんだろう。流血シーンはグロイ思うが、みーくんもまーちゃんも意味が分からない。何でこんなこしてるんだろう。でも、今回はちょっとまーちゃんが可愛く思えるところもあり壊れ具合も最高!まだ、続編もあるのでどうにか読み進んでいきたい。2018/06/18
Yobata
38
「自分の為に、またマユを助けよう。この現状から、まーちゃんを。」菅原との死闘の末入院したぼく。そんなみーくんを追ってマユは花瓶で頭を割るという自傷行為で入院する。この病院は現在、患者の失踪事件が発生していた。そこに元彼女であり、一年以上会っていなかった長瀬透が妹の一樹の見舞いのついでに見舞いに来る。そんな時入院中のマユの頭が何者かによって暴行される。何があったかまーちゃんに聞くと死体を見たという…。僕らは再び事件に巻き込まれるのか?事件からマユを守れるのか?今回の舞台は病院。しかも主人公(探偵役)が→2010/10/18
とら
27
各章の冒頭に挟まれる長瀬とのエピソードが堪らなく良かった。凄く人間味を感じられた。人間味を感じられるというだけで安心感を覚えてしまうこの作品…改めて異色であるなあ、と。そしてこの作品、一回ハマる(文章にでも物語にでも)と、一気に読み進めることができるが、ハマらないと中々読み進めることができない作品だと思う。今巻もそうだった。あまりミステリーとして読んでいなかったので、再読ではあるのだが普通にトリックに驚いてしまった不覚。忘れてた。でも謎を解決したところで特に何もしないのがみーくんの性分。読み進める。2015/11/25