電撃文庫
シゴフミ―Stories of Last Letter

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 264p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784840235914
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

その少女が身につけているのは、不思議な杖と鍔付き帽子に、レトロな郵便配達夫を思わせるがま口の鞄。その鞄の中に入っているのは、ただの手紙なんかじゃない。黒い切手が貼られたその手紙は、想いを残して逝ったひとが大切なひとへ宛てて書いた手紙…死後文。今日も少女―文伽は相棒である杖のマヤマとともに死後文を、ひどく優しい奇跡を運ぶ。―亡き家族へ、友人へ、恋人へ。想いを乗せた最後の手紙を。雨宮諒が贈る、切なくて優しい物語。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

神太郎

29
アニメをちろっと見て、死者から大切な人へ手紙が届くって言う設定が面白くて1巻だけ買った。こういうしっとりと読ませるラノベも電撃文庫はあるからバトル系に疲れたときはこういうラノベで気分転換して…これが染み入ってたのよね、当時(笑)。改めて読み直して個人的には『父さんの眼差し』が好きでした。2021/11/23

吉野ヶ里

11
まず「飛べない蝶」。正直な感想としてあんまり好きじゃなかった。設定を書くための物語って感じで、悪くないんだけど熱量が足りない感じ。ああ、こんなもんかってちょっとがっかり。「ひとひらの想い」はまあ、言いたいことはわかるんだけどねえ、って感じ。でも、最後の最後「父さんのまなざし」で評価が一転させられる。一つ前の「ひとひらの想い」も綺麗に補完した上で、非常に高い完成度を見せつける。なんとうか、うおお、いいじゃんって気分。まさにラノベに求めてるのはそういう気分です。一冊通しての総評として、かなり面白かったです。2014/08/05

9
友達に借りた本。現世に想いを残して亡くなった死者からの、その想いが綴られた黒い切手の貼られた手紙を死後文(シゴフミ)といいます。その手紙を郵送する少女:文伽と相棒の言葉を話す杖:マヤマが、死者と残された生者をつなぐ物語。死者との対面であったり、過去に戻れるなどというわけではなくて、あくまでも死者から一方的に送られてくる(まさしく郵便。読まれない場合もある。)だけなので淋しい気もしますが、モノ自体が残るし、手紙じゃないと伝えられないこと(面と向かって言えないこと)もあるだろうし、こういうのもいいなと思います2016/11/26

CCC

6
「ポストガール」や「しにがみのバラッド。」なんかを連想しました。地味な作風。比してもこちらの方が地味かもしれない。個人的にはそう落ち着いて読ませておいて、途中から不穏な調子になったり、わっと最後にひっくり返してびっくり、みたいな感じの方が好みですが、こういうのも悪くないです。というかアニメがそういう展開だった気がする。そう考えるとアニメと対照的……なのか?2015/12/22

YO-HEY@紅蓮ロデオ

5
しにがみのバラッドとポストガール、足した感じ。雨宮さんの作品は久々に読んだ。ツナグ、逆で死者側から動いて生者に何かを残す作品。典子さんの話が一番強いなと。死して願うのは、相手の健やかなる日々。私の幸せは私が決める。私は幸せだった。2017/06/30

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/547876
  • ご注意事項

最近チェックした商品