- ホーム
- > 和書
- > 文庫
- > ティーンズ・ファンタジー
- > 電撃文庫
内容説明
山上祭二日目。秘密のオークション会場では、女子の写真の競りが白熱していた。特設リングでは伝説のマスクマン、スペル・ソラールが華麗な技を繰り出していた。そして、体育館の舞台では、演劇部長に急遽スカウトされた里香が、ヒロインとして舞台に立とうとしていた。夏目、亜希子も駆けつけて、いよいよ緞帳が上がろうとしたとき、謎の乱入者が現れ―!?書き下ろし番外編『雨 fandango』の後編に、『dragonfly』『市立若葉病院猥画騒動顛末記』『as the summer goes by』の番外編三篇を加えた『半月』短編集第2弾。大人気シリーズ、最終巻。
著者等紹介
橋本紡[ハシモトツムグ]
三重県伊勢市出身。第4回電撃ゲーム小説大賞で金賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
た〜
23
本当にシリーズ最後。すてきなサプライズのはずが?その他書く方も読む方も一苦労な話や多田コレクションを巡るドタバタコメディー、裕一と出会う前の里香の物語など。裕一が里香に虐げられるシーンが少なめなのがちょっと物足りないかな?2012/08/27
瑪瑙(サードニックス)
19
『君の夏、過ぎ去って』が良かった。里香はとても生き方が不器用な人間なのだと思う。同じように不器用な綾子との束の間のふれあいで少しは心穏やかに過ごせたかな?そして綾子も又里香とのふれあいで気づく事が出来て未来に明るさがある。『市立若葉病院猥画騒動顛末記』は笑えた。そこまでやる?『雨(後篇)』はお馴染みのドタバタで文化祭の演劇の幕が降り、やはり笑えた。裕一お疲れ様(笑)ラストの五十鈴川のほとりのシーンは青春だなあと思うし好きだ。裕一と里香の未来に幸あれ!2013/05/13
カメ吉
17
これも短編集で里香たちの文化祭や病院のエピソードが語られていた。結局、里香は裕一たちと学園生活も楽しめたしメデタシってことでよかったです。ただ最後は何か8巻もあった割に物足りない?感じはありました。ちょっと残念。2017/08/07
長尾鷹弥
16
7巻に続く短編集。表紙がすごく狼と香辛料の最終巻とかぶったのは自分だけでしょうか・・・。バカらしい話もあれば、ついにやにやしてしまう話もあったり。雨の後編、最後の終わり方が何か良かった。案外恥ずかしがり屋の一面が見れたのかなー、と。里香がまだ移転する前の話も載っていたりで、色々な意味で本編を補完する形の話。まさにanother side。これからも末永く、里香と裕一が幸せでありますように・・・。2013/04/20
aya
15
作者みずから述べていることだが、この物語は「ささやか」なものでした。大きなことはなんにも起こってない。ライトノベルにありがちなファンタジー路線に行くのではなく、ちょっとした高校生の日常を書くという枷を自らに与え、しかしこれだけの作品を残せるのは素晴らしい。そんなことより、この短編集の最後の短編は、今年でベストかもしれないと思わせる出来でした。ありがとうございました。2014/05/02