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内容説明
人ってどうして苦労するのかなあ?辛いこととか苦しいことって、何が理由なんだろう―私、浅倉朝子は普通の女子高生だったんだけど、でも私の人生は、奇妙な男の子と出会ってすっかり変わってしまった。統和機構とか、合成人間とか、特殊能力とか―得体の知れないものが殺し合ってる、こんな殺伐とした世界なんて、私は全然知らなかった。でも知ったからって、それが答って気もあまりしなくて…彼はどうなんだろう。謎の“カーメン”の正体を見つけられたら、そこで彼の旅って終わるのかな―強敵たちとの死闘、理不尽な混迷、そして過去との再会を経て、遂に少年は目的の地に辿り着く。厳しい試練の果てに、ピート・ビートが見つけた答とは…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
眠る山猫屋
33
再読。ディシプリンが終わる。カーメンについて解ったような解らないような・・・?運命(過去と現状と予見される未来)を乗り越えて、限界のその先にあるものを諦めない、そんな境地のことなのか。フォルテッシモさえ更なる成長を遂げる、最強に甘んじることなく。次なる物語の序章(そして統和機構の崩壊の予兆)を含みつつ、物語は終焉を迎えるが、ビートと朝子の試練は終わらない。2018/12/17
新島
12
“カーメン”ってのはスリー・オブ・パーフェクト・ペアーという概念からなっているんだ。世界という虚無の先、見つけたものは“業”。自分自身を知ること。世界、自分、そして残る一つ。自分にとって真のペアーとなる相手、それこそが“カーメン”となる存在。同時にミンサーが言い残した、過去と現在と未来の三つを知ることでもある。だから、俺にとって合成人間になる前の過去、現在の自分自身、そして未来を繋ぐ存在。それがーー2016/05/18
神太郎
9
4巻にわたるビートの物語、その完結です。今回はビートとffの戦いを軸にしつつも合成人間の出自を真正面から描いたという意味でなかなか興味深かった気がします。ffの能力「ザ・スライダー」も遂に発現。これでようやくあの作品と…。ビートの物語は終わりましたが、最後には炎の魔女の物語の序章が描かれます。ビート3巻で登場し、この物語と並行で進んでいたとされる彼女の物語。はたして、どうなるのか。ヴァルプルギスの後悔に続く。2013/03/16
うさみP
8
ビートは重なり、鼓動と旋律の物語に。大いなる旅路の物語を想像するとき、なぜ時代背景や思想に関係なく、命がまばらな荒野と地平線まで伸びる鉄路を思い浮かべるのか。交差と分岐を繰り返した無数の線路が合流するターミナル。忘れる過去も遠い未来も過ぎていく現在もなく、使われていつのまにか行方不明となるはずの合成人間たちを覆す『カーメン』とは?故に最強に座する城なし。己のカーメンを理解した者は強いぞ。こりゃあ、ブギーポップが湧き出る余地は何処にもないな。ラストの序章に困惑。2024/07/23
=emy=
8
最強フォルテッシモが狼狽える。そしてヴァルプルギスの後悔へと続く。序章で凪姐が杭撃ち込まれてるけれど…続きが気になる。2019/03/30
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