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内容説明
悩みに悩んだすえ、安藤希に対して凶行に及ぼうとしたその瞬間、相川虎司は圧倒的な力で池に投げ込まれた。兇人―“鬼斬り”に取り憑かれた山崎太一朗の手によって。そして始まる人外のモノ同士の闘いは、安藤希に何を決断させるのか!?一方、右目を失い、“左手”も失い、記憶も失いつつある片倉優樹は、傍観者としての立場を捨てないままただ語りつづける大田真章を前に、何を決断するのか。数多くの決断を背に、破滅に向けて突き進む『ダブルブリッド』シリーズ。ついにクライマックス直前。
著者等紹介
中村恵里加[ナカムラエリカ]
1975年生まれ。東京出身。『ダブルブリッド』で第六回電撃ゲーム小説大賞“金賞”を受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ハルナ
5
安藤と虎司の関係が壊れなくてよかった。優樹と太一朗も昔は一緒にいられたのに。二人が戦う事になって本当に辛いわ・・・救いがあればいいのだけれど。2012/08/10
マヌヌ2号
3
大田真章ファンボなので、大田真章が大田真章であり続けていてにこにこしました。未知との会話がめっちゃよい。ここで大田が言ったことは優樹にも当て嵌められることだと思いますね。そして、ここまで読んで思ったことがもうひとつ。片倉優樹さんは、山崎太一郎の「好きだ」という言葉に、まず「馬鹿だ」と返したほうがよかったんではないでしょうか。そして、ふたりの間にある線について、線があることを示すに留まらず、ふたりでとことん考えぬけばよかった。……まぁ、後の祭りですし、そんなことは作者がいちばんよく知っているでしょうけれど2023/02/21
青豆
3
安藤ーーーー。なんて良いヤツなんだ!優樹より好きになってしまったyo!虎司がアヤカシで虎だと知っても、喰われそうになっても、虎司を守ろうと鬼斬りの前に立ち塞がる。自分を餌だと思う虎司に喰われても良いと死を覚悟した時、安藤が虎司に想いを告白する「一年の時に相川君に会った時から相川君の事ずっと好きだったの」のセルフ泣いてしまったwww2015/09/13
つくし
2
虎くんのお話、メインキャラではなく、サイドストーリーとして大事に描かれている、この立ち位置が良い。感情がはっきり言葉にされるのではなく、どのような感覚なのかというところから輪郭を作っていくような描かれ方が好きです。そしてメインキャラの対峙、ついに次かぁ。2017/06/08
航
2
本筋はどんどん重くて暗くて悲しくなるけど、ほんわかする部分が織り交ぜられてて、ちょっと救われる。安藤と虎司のシーンでは泣いたし、太田の言葉には思わず声を出して笑った。倒錯しているのかもしれないけど、食べられてもいいという安藤の気持ちには共感できるし、感情移入して前作はつらかったから、今回は幸せな気持ちになれた。2011/11/15
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