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出版社内容情報
遺伝詞(ライブ)が奏でる魔都-香港。人と異族が住むこの街を守るため、匪天の少女(ナイン・アンゲル)アキラは香港商店師団(ホンコン・ヤード)の一員として、日夜奮闘していた。そんなある日香港一の五行師(バスター)ジェイガンが殺害された。殺したのは、強大な風水の力を持つアキラの兄ダブルリー。人間に差別され隔絶されて暮らす匪天たちのために、ダブルリーは巨大な風水紋章を起動させ、天界を復活させようとしていたのだ。次々に生み出される地水火風四行の龍に崩れゆく香港。ジェイガンを訪ねてきた弟の五行師ガンマルとアキラは、ダブルリーの野望を阻止し、香港を救えるのか!?香港の未来を歌う飛翔歌は何を語るのか!?第3回電撃ゲーム小説大賞〈金賞〉受賞の川上 稔が描く待望の都市シリーズ第3弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちよざと
3
エアリアルシティの続編的な立ち位置の作品です。言葉は中国語圏に置き換えられていますが、エアリアルシティと共通したニュアンスが続々登場。主人公は天使族と人間のハーフのアキラ。香港は俗にいう物語の世界の十人との交戦を経て生まれた町のようです。元々英国圏に引き籠ってたものでしたからね、架空都市って。川上作品にしては珍しくアキラが結構主体になっています。専門用語はルビ打ってあっても少し読みにくいのが欠点か。アキラの人の機微に敏感な要素や、敵対する勢力との人間関係に注目です。香港はどうなってしまうのやら…?2014/04/20
いくせ
2
表紙と挿絵の差に驚いていたら新版なのね。てか初期の氏はまんま古橋秀之フォロワーなんだね。まああの時期の電撃作家には多かったけどキャラの掛け合いは今の流れの源流って気がします2015/11/26
アーサー・エリス
1
川上稔の名を一躍知らしめた「都市シリーズ」の本格始動となる一冊。上巻らしい「出題編」といった内容。作者の得意とする唯一無二の世界観づくりは初期にして完成されており、風水を軸にした世界法則とそれに則ったバトルの描写は面白い。「生真面目なヒロインと三枚目なヒーロー」の組み合わせも後の作品へのつながりを感じる。しかし大阪、伯林、倫敦と他の都市の名前や都市に由来する固有名詞が頻出する様には「これからシリーズをどんどん広げていくぞ」という作者の意識が透けて見え、少し冷めた。すべての謎が解かれるであろう後編に期待。2019/01/29
まぁむ
1
そんなにページ数ないのに、何か時間かかったな……。ものすごく色々叩き込まれた感じ。このあたりから、作者に合う合わないの好みが出てきそう。2011/07/02
TEANの残骸
0
【再読】読み返していると、特に将軍の言動がなかなかおもしろい。内容、というか用語がわかりにくいようにも思うが、境ホラから入った身なので流体系で括るとわりと楽。ルビ振ってあるが、途中で「なんて読むんだっけ?」となりやすいので、字をそのまま読んだ方が楽かな。2015/12/01