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目次
蚊がいる(カニミソの人;蚊がいる ほか)
かゆいところがわからない(長友;東大でいちばん馬鹿な人 ほか)
マナー考(下戸のマナー;タクシーのマナー ほか)
納豆とブラジャー(小さな正解;納豆とブラジャー ほか)
特別対談 穂村弘×又吉直樹
著者等紹介
穂村弘[ホムラヒロシ]
1962年、北海道生まれ。上智大学文学部英文学科卒業。90年、歌集『シンジケート』でデビュー。その後、短歌のみならず、評論、エッセイ、絵本翻訳など広い分野で活躍。08年、歌論集『短歌の友人』で第19回伊藤整文学賞(評論部門)、連作『楽しい一日』で第44回短歌研究賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
485
タイトルもいささか奇妙だが、何といってもこの際立って目立つ表紙。これまで地味に地道に生きてきた穂村弘、ほんとうにこれでいいのか?それとも、編集者に「穂村さん、今回は思い切ってこれで行きましょう」と言われて断り切れなかったのか?あるいは、齢50を超えて、ここいらで心機一転を図ったのか?巻末には又吉直樹との対談を載せているが、ジャケットからシャツの襟が片方だけはみ出してるけど、あれでいいのか?それとも、ここでもまた写真家や編集者に「いやあ、この方が穂村さんらしくていいですよ」と言われて強引に押し切られたのか?2016/12/14
めろんラブ
214
穂村氏のエッセイは、なぜこうもうら寂しく物哀しいのだろう。本作でもユーモアにそれらが透けて見えて、なんだかたまらない気持ちになる。自分をとりまく世界との乖離意識が孤立感を惹起させるのだろうか。しかし、自意識の海で長年溺れ続けて息も絶え絶えだろうにこうしてサヴァイヴしているあたり、案外丈夫なつくりなのかもしれない。本作はこれまでのエッセイ集と比して、格段に脱力している印象。本領発揮はやはり歌集か。横尾忠則氏による装画の賑々しさ・猛々しさと内容とのギャップがまた妙味。箸休め的読書としておすすめ。2014/06/06
エンブレムT
164
実際に、飲み会帰りにタクシーに乗り込み「家まで!」と言い放った過去を持つ私。この随筆集は、共感を通り越し身につまされるエピソードが満載で、読んでいてなんだか心が痛かったです(笑)目の付け所・言葉の選び方・話の落とし方、その全てにクスリとさせられる安定のほむほむ節が炸裂。過剰な小心・内気アピールが、同時に過剰な自意識アピールになっているところもお約束。面白いんだけど、一気読みしたからか自意識過剰振りが鼻につき妙な疲れが・・・。巻末に収録されていた又吉直樹さんとの対談が一服の清涼剤に感じられました。構成の妙。2014/10/20
❁かな❁
126
お気に入りのほむほむの作品を読むのは8作目。今回も、ほむほむワールド堪能できました(笑)私がほむほむを読み始めたきっかけは又吉さんの第2図書係補佐で穂村弘さんの作品の紹介をされていたからです。その第2図書係補佐を読み、又吉さんのファンにもなりました♪今回はそのお気に入りのお二人が特別対談されています♪やはり穂村さんと又吉さんとても感覚が似ているようで対談もすごく面白かったです(*^_^*)今回のエッセイには結構、奥さんのエピソードも出てきます!仲良しで微笑ましいです♪やっぱり、ほむほむ面白いですね〜★2013/11/25
修一朗
124
穂村さん,と言えばベッドで菓子パンを食べる人,というイメージが浸透したのですね,この本で知りました。L25連載エッセイ「蚊がいる」がいつものもやもやくよくよした穂村節でやっぱり面白いデス。週刊文春エッセイの「かゆいところがわからない」は,フツーの放送作家さんが書いたみたいだったので,さらっと流し読み。「納豆とブラジャー」が特にお気に入り。こっちを本のタイトルにしたらよかったのに。ちなみにワタシは茨城県人だけどそんなに混ぜませんぜ。納豆汁派なのです。。2018/12/03