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内容説明
ロンドン郊外に住む骨董収集家の過去(「ノッティングヒルの幽霊」)、真っ赤な夕日の沈むバンコクで邂逅した「私」の名をもつ男(「確率」)、ベネツィアの古い水路に佇む粋な老紳士の正体(「ツイードを着た男」)、夜の国道で目撃した不穏な車に乗る子ども(「R246」)。ロンドンでの体験を綴り第3回『幽』怪談実話コンテスト大賞を受賞した丸山政也が世界各地の体験談を蒐集!
目次
大道芸人
塊
四日目
インターホン
ラブホテル
エレベーターガール
暗い日曜日
ハウスシェア
帽児山
土器を拾う〔ほか〕
著者等紹介
丸山政也[マルヤママサヤ]
1973年、長野県生まれ。大正大学文学部卒業。2011年、「もうひとりのダイアナ」で第3回『幽』怪談実話コンテスト大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
夢追人009
147
怪談噺と言えばどうしても「死」はつきもので避けて通れないのが辛く、この本にもたくさんありますが、そんな中でも動物の話で泣きそうになった感動的な一編をご紹介しますね。『犬小屋』Cさんは子供の頃にモモという名の白色の雑種犬(紀州犬+柴犬)を友達の家からもらって来て飼っていたが、最初Cさんの父親は大変怒ったそうだ。それでも父は日曜大工で大きな犬小屋を作ってくれた。ひとりっ子のCさんは兄妹の様に可愛がったが、ある日様子がおかしくなり獣医に連れて行くとフィラリアと診断されて5日後に家族に見守られながらモモは逝った。2020/12/24
鬼灯の金魚草
36
あたしは下世話だからアンティークのお金は本物だったのかな?って気になって仕方ない。お爺様もお化け?W君は本当は野球したかったんじゃないかな?2017/09/20
ラルル
29
竹書房の怪談ばかり読んでいるせいか、このナチュラルな感じがとても新鮮で良かった。国内のみならず、海外での怪談もあって興味深い。海外の定番、死神ネタも有。2016/07/13
ちょん
23
新年1番の本がこれで…怖い話でいいのかー!という葛藤はありましたが、読み終わったんだし一気読みしたんだし(笑)しかも私の好きな系統の怖さでした…寒いのに余計寒くなる。「暗い日曜日」が個人的に一番怖かった、読み終わった今でも恐怖。こんなんですが今年もいっぱい読むぞー(笑)2019/01/02
澤水月
17
著者が英留学をしていた際の体験談でデビューしたということもあり、日本以外での怪談も多い。ご本人というよりほかの日本人が色々な国…欧州から東南アジアまで…の体験が収められている。中では日本での出来事だがフィリピン女性にまつわる「出稼ぎ」が印象深い。小銭に彼の地ならではの何か意味があるのだろうか。日本の話では「遺品整理」が凄く厭。「虫」も意外で興味深かった2013/06/23
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