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内容説明
生物は常に「増えている」か「減っている」。それぞれに適した生き方があり、「幸せ」があるのだ―そう説くのは、前著で働かないアリの驚くべき存在意義を明かした気鋭の生物学者だ。「生」の見方が変わる愉快痛快な生物学第2弾。面白すぎる生物学。社会がわかり元気になれる。
目次
序章 縮みゆくこの国で生き物に学ぶ
第1章 増えたものはいつか減る―生態学の常識と経済学の非常識
第2章 環境のなかで「個」は進化する
第3章 栄えるとき、縮むとき
第4章 「縮む」と「安定」は似ている
第5章 縮みゆく社会でしぶとく生きる
終章 撤退なんて怖くない―来るべき世界へ
著者等紹介
長谷川英祐[ハセガワエイスケ]
進化生物学者。1961年東京都生まれ。北海道大学大学院准教授。農学研究院環境資源学部門/生物生態・体系学分野/動物生態学研究室所属。観察・理論解析とDNA解析を駆使して、主に真社会性生物の進化生物学研究を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mitei
268
今後少子高齢化社会で人口が減るとされる日本に対して、生物学的に減るときにはどうなるのかが分かる1冊。人間社会が無限に成長するという幻想はそろそろ辞めたほうがいいんだろうなと思う。2016/05/14
ceskepivo
10
人間の経済はたまたま産業革命以降、縮んだことがないだけであって、生物の世界では増えたら減るのが節理。ちょっと読みにくかったが、「努力させすれば報われるとは限らないが、努力しないものが報われることはない」というのは、そのとおりであろう。2014/05/17
アルカリオン
6
BookWalker10分試し読みで駆け足で読了。読みやすい本でした▼内容はひとまず置いといて、BookWalkerで740+74=814円、amazonで806円という微妙な差が興味深い。amazonは1%引きということかな。コジマとかの「最安値保証:他店より1円でも高ければご相談を」チラシを彷彿とさせる値付けだな。2020/03/01
harady
6
成長=良いこと、縮小=悪いこと、というものではなくどちらも「変化」として環境に内在するものである、というところから始まって、環境の変化に対する生物の適応を観察する。 生物学的な「ニッチ」の考え方は参考になる。単なる隙間探しではない視点。外来種生物の考察も面白かった。2013/03/24
Yuichiro Komiya
5
経済が縮小する中、生物の戦略をお手本にして生き延びましょうという話。2015/09/13