内容説明
法律は人間が幸福に生きるためにある。漫画やTV番組のヒーローたちも、人類の幸せのために働いている。目的が同じなのだから、彼らの行為は法に触れないのだろうか?弾丸よりも速く走るエイトマンに対する「スピード違反」疑惑。ジャミラを倒したウルトラマンに対する「殺人罪」疑惑。ジャイアントロボを操縦する少年Aに対する「窃盗罪」疑惑…。考え始めると、次から次に怪しい点が浮かび上がってくる。そこで、空想科学の世界でよく知られた事象を例に採りながら、法律的な解釈を試みたところ―、予想を大きく超えて、法律の根幹が浮き彫りになってきたのである。
目次
第1章 メイツ星人惨殺事件―宇宙人にも人権を認めないと、ウルトラマンが悲惨な目に遭う
第2章 仮面ライダー連続蹴殺事件―ライダーキックで怪人を倒す。これは殺人罪に当たらないか?
第3章 人造人間キカイダー損害賠償事件―何をやってもキカイダーは無罪。ならば、その責任は誰が負う?
第4章 ウルトラマン建造物破壊事件―怪獣との格闘でビルが倒壊。ウルトラマンはその責任を負うべきか?
第5章 モスラの卵カラ売り事件―法律は、怪獣とそれによる被害をどう判断するのだろうか?
第6章 ジャイアントロボ窃盗事件―正義のためなら、敵が作ったロボットを勝手に使っていいのか?
第7章 竜ケ森ビートル機墜落事故―ハヤタ機とウルトラマンの空中衝突。この事故はどちらの責任か?
第8章 マジンガーZ没収事件―無敵のマジンガーZを待ち受ける、巨額の相続税という悲運!
第9章 エイトマンスピード違反事件―弾丸よりも速く走るエイトマンは、スピード違反で捕まるのか?
第10章 ジャミラ放水殺人事件―人間ジャミラを水死させたウルトラマン。裁判になったら判決は?
第11章 少年仮面ライダー隊事件―少年をショッカーと戦わせていた立花藤兵衛。マズくないか、それ?
著者等紹介
盛田栄一[モリタエイイチ]
空想科学研究所法律分室研究員。1960年東京都生まれ。千葉大学卒業後、フリーライターとして雑誌などで活躍
森田貴英[モリタタカヒデ]
1970年東京都生まれ。慶応義塾大学卒業後、96年弁護士登録。BDJ法律会計事務所にて、企業法務を中心に活動。広告宣伝を一切しないのに口コミだけで全国公開が続く奇跡のロングラン映画『降りてゆく生き方』(主演・武田鉄矢)の脚本家・総合プロデューサーでもある
片岡朋行[カタオカトモユキ]
1970年静岡県生まれ。名古屋大学卒業後、98年弁護士登録。ヴァスコ・ダ・ガマ法律会計事務所にて、韓国を中心とする国際法務、メディア・エンタテインメント、スポーツ法務などに従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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