- ホーム
- > 和書
- > 新書・選書
- > 教養
- > メディアファクトリー新書
内容説明
堅い自負心を胸にお家を守り民衆を導いてきた男たち、武士。先の見えない現代こそ、彼らの心構えを見習いたいものである。有名・無名の武士たちが遺した貴重な史料の数々が生々しく伝える行往坐臥の作法、出処進退、志の保ち方。読めば腹が据わり、心にサムライの魂が宿る一冊。
目次
はじめに 武士道よりも武士マニュアル
第1章 旗本新人マニュアル―『番衆狂歌』
第2章 戦士マニュアル―『卜伝百首』
第3章 精神修養マニュアル―『武士としては』
第4章 武人マニュアル―『志塵通』
第5章 発言マニュアル―『老士物語之ヶ条覚書』
第6章 切腹マニュアル―『自刃録』
第7章 武士を生きる
著者等紹介
氏家幹人[ウジイエミキト]
歴史学者。1954年、福島県生まれ。東京教育大学文学部卒業、筑波大学博士課程中退。近世に関する著書を多く書いている。人と人の絆のあり方に注目。武士の世界を取り上げることが多く、ほかに男色・姦通など性をテーマにしたものや、老い、家族に関するものも多い(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
saga
23
私は何の目的で本書を購入したのか? まさかサラリーマンの処世術の参考にしようとは思っていなかったが、何だろう、この未達成感。著者の専門分野である江戸時代の武士の参考文献を基に現代語訳で解説された本書は、さらりと概要を窺い知るには適している。江戸時代直前の塚原卜伝が著した血生臭い実用本から比べ、いかに江戸中期から末期にかけて柔弱になっていったかは興味深い。「昔は今と比べくもない」はいつの時代も常套句なのかも。偶然にも読みたい本に登録していた「江戸藩邸物語」の著者だった。こちらも読もう。2013/09/10
ふろんた2.0
10
武士としての訓示もあれば、サラリーマン(特にホワイトカラー)の処世術のようなものもある。さすがに、サラリーマンが切腹、介錯はしないけど。2013/03/25
おくりゆう
9
成毛氏著「面白い本」に登場し、気になった一冊。序文では現代にも通ずる貴重な教訓とありますが、成毛氏も指摘しているとおり、ほとんど実用性はないところが確かに面白い。同時に、武士に求められるものの時代による変遷やあまり知ることのない史料の数々とその内容は単純に興味深いものがありました。2013/07/03
ユウユウ
4
武士たるもの……!?2025/03/03
ともとも
4
文献・史料から、今までの武士のイメージが少し変わったというのもあり、 また、いろいろな意味で現代にも相通ずるものがあって時代が変わっても人間の根本は変わらないのかもしれない。これも歴史なのかと思うと、歴史の面白さを痛感してしまいました。いろいろと考えさせられ、歴史や生きていくことの本当の意味を 教えられたそんな生きる勇気を与えられた一冊で本当に良かったです。 2014/09/17
-
- 和書
- 直江兼続99の謎 - 愛