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内容説明
巨大建造物ブームを巻き起こした写真集『ダム』を、オールカラーで文庫化。北海道や東北のダムなど、萩原雅紀がその後に撮りためた写真を加え、東日本のダムを中心に45基収録。水門からの怒濤の放流、山中にそびえたつ巨大な堤体、あふれる様式美、そしてどこにも同じものがない多種多様なデザイン。僕らの心を惹きつけてやまない巨大建造物―ダムの魅力を凝縮した一冊。
著者等紹介
萩原雅紀[ハギワラマサキ]
1974年、東京都生まれ。写真とデータをもとに、詳細にダムを記録するホームページ「ダムサイト」管理人。幼少の頃、偶然父親に連れていかれた小河内ダム(東京都)でダムに目覚める。98年、宮ヶ瀬ダム(神奈川県)との出会いをきっかけに本格的にダムの撮影を開始。以降、ライフワークとして「ダムめぐり」を続けている。これまでに訪れたダムは350ヵ所以上(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
月讀命
52
ダムマニアという人達が存在するらしい。45基のダムがカラー写真で紹介されており放水中のもの等は圧巻だ。重力式、アーチ式ダムなど構造についても詳しく紹介されておりこの本はバイブル的存在であろう。・・30年位前に中津川の川岸をドライブしていた時、突然、左の山と右の山の山頂を結ぶは大きなアーチ橋が、東京タワーの高さ程の天高くに架かる光景に驚愕した。「何の為にあんな所に橋が?」と思ったが、今は宮ケ瀬湖の湖底になってしまった位置から将来湖面に架かる筈の『虹の大橋』を見上げていた事を後で知り、ダムの大きさを実感した。2013/08/20
へくとぱすかる
27
ページ数1、ってことはないでしょう。要はページのノンブルが打たれていないわけで。ダムという巨大な建造物の写真集。こういうマニアックな本を読むと、著者がどんな目で見ているかがわかっておもしろい。「ファンも多く」って、つまりダムを訪れるファンということ。「温泉につかってゆっくりダムを味わう」などと、考えたことすらなかった。ユニークな本だが、ここでは残念なことに東日本のダムしか紹介されていない。西日本のダムは未刊?それとも、ただ文庫化を待っているということむだろうか?2014/10/07
yk
6
著者のダム愛が止まらない。コメントが面白くて、後半になるとエスカレートしていってる感ありw 「もっとも中空重力式らしい中空重力式との呼び声も高い」とかなかなか普段は見ない表現があったりする。ダムに寄るくらいではダムめぐりとは認められないなど非常に熱い一冊でした。これは必読ですよ。次もあるみたいなので読みます。2018/06/03
影実
3
2007年刊行のダムの写真集の文庫版。ダムの基礎的な構造に関する解説や用語集はあるが、説明は最小限。写真毎の著者のコメントが面白い。文庫化にあたりダムが複数追加されているが、東日本のダム紹介が中心で西日本は対象外なのはちょっと残念。実際に行ったことがあるダムは黒部ダムくらいだったが、こんなにあちこちにダムがあるんだと感心。ここまでの大規模施設が地形や用途に応じて形式が異なるから、建設会社は大変だろうな。電子版で購入したので写真が非常に見やすくて良かった。2022/12/10
うっかりまー君
3
よって、「旅行の途中でダムに寄る」「デートのキメとしてダムに来た」などは、残念ながらダムめぐりとは認定されない。2014/12/01