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内容説明
4年間失踪していた親友の足は、動かなくなっていた―。高校時代いつも一緒だった翔・健司・萌子は1本の電話をきっかけに再会する。才気あふれる翔が車椅子生活を送る姿に戸惑う健司とその恋人・萌子。さらに翔には親子ほど歳の離れた「妻」がいて―。25歳の男女が迷いながらも未来を探す、群像劇。カバーイラストは『本屋の森のあかり』の磯谷友紀。文庫書き下ろし。
著者等紹介
沢木まひろ[サワキマヒロ]
2006年、第1回ダ・ヴィンチ文学賞優秀賞受賞。2011年、『最後の恋をあなたと』で第7回日本ラブストーリー大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
えりこんぐ
45
一時期この作家さんを買いまくっていたのを、やっと一冊読了。あ、好みの感じだ〜と嬉しくなる( ´∀`) 25歳の萌子と健司カップル、同級生で車椅子の翔と歳の離れた真裕美夫婦。どのキャラも好きだけど、真裕美さんは突き抜けててかっこいい。ただ、表紙のイラストが全然合ってない! 健二はもっとがっしりしてて欲しいし、日常的に車椅子ユーザーの翔が、こんな病院レンタルみたいな車椅子って有り得ない。。【積読5】2022/01/30
coco夏ko10角
21
真裕美さんかっこいいな。健司と萌子はいいカップルだし、視点人物じゃないからこそ惹かれたかもしれないけど、このお話を真裕美さんの目から見てみたい。2015/07/29
カナ
10
再読。題名に惹かれて当時は購入したんだった。4年ぶりに連絡してきた親友は、車椅子生活になっていて、しかもかなり年上の女性と結婚していた。購入当初は主人公たちと年が近いせいか折にふれて読みたくなる本。とても良かった。2015/07/31
ムック
10
読んでる最中も読んだ後もボンヤリと考えてしまう、上手く言葉には出来ないけど良い小説でした。友情、恋愛、これからの自分の生き方、20代から30代って色んな事を選びとったり諦めていかないといけない。翔、健司、萌子のそれぞれの葛藤や覚悟が瑞々しく書かれていて、それを冷静に見つめる真裕美さんの存在がすごく良かった。沢木さんの書く文章は何気無いようで時々ハッとさせられる、そして色っぽい、そんな所がとても好きだ。2012/06/27
ぷに
6
題名に惹きつけられて購入。読んでる途中も読み終わったあとも「あぁ、よかった」と思える。解説にもあったように、萌子・健司・翔はみんな性格違うのにどこかしらで共感できるところがあって、所々何故か泣きそうになりながら読み終えましたw こういう、誰かの人生を切り取って読むような、ミステリー小説や王道恋愛小説とは違うジャンルの本は苦手だったんだけど、なんとなーく終わるのではなく、それぞれがそれぞれの決断をして終わったから「あぁ、よかった」と思って終われたんだと思う。真祐美さんとお友達になりたいw2014/06/18