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内容説明
実家の古い机、その引き出しの裏に書かれた予言。妊娠していないのに膨らんだ腹から出てきたもの。自傷した傷口から聞こえてくる声―。霊とも狂気ともつかない、だが強烈な恐怖が日常の風景から突如あふれ出る。『「超」怖い話』で心霊の、『東京伝説』で狂気のもたらす恐怖を記録してきた平山夢明が挑んだ、怪談実話の新境地。
目次
雛と抽斗
泥酔
霧嫌い
蜃気楼
ノックの子
螢火
傷口
壁
変化
ガスパン〔ほか〕
著者等紹介
平山夢明[ヒラヤマユメアキ]
1961年、神奈川県生まれ。自動販売機の営業やコンビニ店長などさまざまな職業を経て執筆活動に入り、怪談実話集『「超」怖い話』シリーズで人気を博す。近年は小説でも高く評価され、2006年『独白するユニバーサル横メルカトル』で日本推理作家協会賞短編部門を受賞、2011年『ダイナー』で大藪春彦賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
じゅんぢ
30
作者いわく、こめかみとこめかみの間が拵えたようなゾッとする話を集めたらしい。 作者の言いたいことは良くわからなかったけど、なかなかの良作の怪談本だと思う。2018/09/25
ネムコ
23
心霊でもなく、狂った人間のシリーズでもない。何だかよくわからない話を集めた本――というコンセプトなんだけど、これ以上ないくらい王道な幽霊話もあったりして、なかなかバラエティに富んでいました。平山さんですからガチに後味悪い話も。予言猿が一番可愛そうだった。2016/07/20
☆kubo
18
グロい描写より、開いた赤い傘が廊下の向こうの方からずずーっと近付いてくるとかの方が怖い。傘の中に生首とかはあんまり怖くない。所々おおっ、と怖い話があって、なかなか面白かった。2014/06/06
pulpo8
17
実話怪談集。期待外れ。文章の波長が自分と合わなくて、どういうことなの分からない話が結構あった。これなら外薗昌也や黒木あるじの方が断然上手い。また、直接的な恐怖が多く、悪い意味で余韻というものがない。それでも良かったのは「壁」特に面白かった危険な実験「ガスパン」切符の忌数を避けると……「忌数」もっと文章が上手なら面白くなりそうな「怖いから……」同じオチの「携帯」「電話」人ならざる者に騙される「禁日」誰も乗っていない自転車の行方は……「自転車」中古本を買う身には恐ろしい「厭な本」。2015/10/05
猫路(ねころ)
15
怪談から読み始めましたが、書籍の怪談ってこんなかんじなんですね。読み進めると徐々に恐怖の感覚が滲み出る。視覚的にやってきます。怪談の中での危うさ、ふとした瞬間の恐怖、ゾゾってね。2024/06/28
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