• ポイントキャンペーン

MF文庫
深泥丘奇談

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 312p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784840143271
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

驚異と幻想の地誌学と謎めいた世界観、生理的な恐怖と精神的な恐れや畏れ…それらを精妙につなぎ合わせる超絶の筆さばき。怪談専門誌『幽』創刊号での連載開始以来、読者の熱狂的な支持が続く「深泥丘連作」、第一集。

著者等紹介

綾辻行人[アヤツジユキト]
1960年京都府生まれ。1987年『十角館の殺人』でデビュー。本格ミステリおよびホラーを中心に著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ちーたん

84
★★★☆☆ミステリー作家『私』が体験する9つの奇怪な話ーーーなような気がする。現実なのか幻覚なのか?その土地にずっと永住しながらも過去の記憶が曖昧な主人公。妻には「そんな事も知らないの?」と幾度と言われる始末。『私』の体験は普通?それとも?◆はっきりとした答えは明示されない。これをどう捉えるかが評価の分かれめ。ただ読み続けるとなんとも形容し難いクセに惹かれるものがあったーーーような気がする。ただお気に入り作品は『悪霊憑き』唯一答え合わせが出来る作品を好きな私はやはりミステリー向きーーーなような気がする笑。2020/04/29

あや

63
今の世界とは、少しずれた京都の世界。見ているこちらが不安になるような装丁から、どんな怖いものかと思いきや、意外と幻想的というか不可思議な世界観。読み終わった後に、思い返してみても、自分の言葉では説明しづらい。不思議な「なにか」としか言いようのない出来事や存在ばかり。怖い本を求めて読み始めたので、なんとなく拍子抜けしてしまい物足りない感じはあるものの、雰囲気はすごく好き。全体的に靄のかかったような不安感や、自分の生活してきたはずの世界と少し違う違和感。そんな居心地の悪さはすごく良かった。2015/10/16

Kanae T

38
なんとも 妖しい一冊でした。京都のたぶんあの辺やろうな〜と風景を想像するものの 現実とは異世界な深泥丘 妖しい病院 全くうり三つな医師はそれぞれに緑の眼帯や眼鏡で区別できるだけ 妻と同郷の包帯を巻いた看護師 妖しい発言の妻 謎の《チチチッ》って音 何もかもが 妖しいまま …>_<… 恩田さんかい!って突っ込みを入れたくなるラスト このままなら 消化不良 続編が手元にあって良かった〜2015/02/06

いりあ

34
綾辻行人の"深泥丘連作"の第1集。怪談専門誌"幽"で連載されている短編怪奇譚です。本格ミステリの作家ですが、最近は"Another"、"殺人鬼"や"眼球綺譚"などホラーテイストの作品が注目を浴びることが多いです。本作は、こことは違うもう一つの京都にある深泥丘病院を中心に起こる怪談・奇談が描かれます。ウルトラQやトワイライトゾーン的なものだと思えばよいでしょうか。どこまでも不可思議な作品で、オチらしいオチもなく読後感も独特です。結果を求める人には向かないと思います。雰囲気を楽しみたい人向けですね。2013/02/28

rio

34
主人公の作家が暮らす奇妙な街を舞台にした怪奇幻想小説。一見現実に近いような街で、非日常的なことが起きる不思議な話でした。主人公の精神が不安定なため、始終霞がかった様な雰囲気がありますが、段々この歪んだ雰囲気の読み心地が良くなり興味深かったです。「開けるな」のオチがお気に入り。2012/05/13

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/4512390
  • ご注意事項

最近チェックした商品