内容説明
与えられたものを、すべて生かすこと―。そう自分と約束するだけで、工夫に満ちた日々が始まる！人気エッセイスト山本ふみこが震災のあとに見直した、モノに頼らない身軽な暮らし。
目次
１章 立ち止まって考えたこと
２章 いつもの日々を見直す
３章 与えられたものを生かす
４章 ともに暮らす
５章 ゆっくりと、前へ
６章 かけがえのない日々を慈しむ
著者等紹介
山本ふみこ［ヤマモトフミコ］
１９５８年、北海道生まれ。随筆家。出版社勤務を経て独立（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
くろにゃんこ
56
「片付けのコツは、持たないこと」とてもよく分かります。しかしながら私はあの震災後の品不足に慌てて”備蓄したがり”に変貌しちゃいました。そして税率が変わる直前にも・・・(^_^;)忙しい中でも丁寧に暮らしている様子が微笑ましい。ゆったりと楽しく、工夫して、見習いたい。2015/02/22
瑪瑙（サードニックス)
54
著者は東日本大震災の後、意識が変わったそうです。あんな大震災でしかも津波の凄さには私も驚き、恐怖を感じたので、意識が変わったという事には共感できます。何気ない日常生活を書いていらっしゃるのですが、タイトルにもあるように、備えることは減らす事だと本当に思いました。持たない事が一番だと私も思います。歳を重ねるにつれて本当に身に染みてそう思います。今は一つずつ減らす作業の真っ最中です。夫も毎日一つずつ片づけてくれています。特に私が骨折してからは積極的にしてくれるようになりました。ありがたいことです。2019/01/29
おれんじぺこ♪(16年生)
31
震災後に書かれたエッセー。お子さんの備えには心が動きました、素敵なお子さんに育っているのだなぁと。全てにおいて共感はできないけれど、素敵なエッセーでした。『ひとりきりだと思う瞬間も、じつはひとりきりではなく、誰かがそこを見ていてくれ、手をさしのべようという構えでいる』という後書きは素敵。どうしようもなく落ち込んだ時、気にかけてくれてる人が一人でもいるんだ！と思ったときはとても嬉しかったもの。私も誰かの「それ」になれてたらいいなぁ♪2015/02/11
あんちゃん🐳
9
災害に備えての知恵や心構えの本かと思ったが、そうでもない。話が脱線しやすい、おしゃべり好きの友人の話をふんふんと聞いている気分。「結果は大事だが、過程も大事」とよく言われるが、この著者の言い方はちょっと違う。「結果ばかりを考えていれば、早晩、毎日毎日の繰り返しにうんざりする」と。あれ？それって今の私?!たしかに「～までにこの仕事を終わらせよう」というやり方には、過程をおもしろがる心がない。その他、「モノも大事だけれど、一緒に困りましょうという心はもっと大事」など、独特の言い回しにはっとさせられた。2017/06/29
うずら
9
本文より・・・なんでもない数行を読んだときこそが、わたしにとって、わかったほうがいいことがわかった瞬間だった。 気づかされることは、ある。でも何ともいえない違和感もたくさんある。2014/10/13
