内容説明
日本海を一望する能登半島で料亭を営む吉見家。この家は代替わりのたびに、必ず多くの死人を出すという。依頼者・吉見彰文の祖父が亡くなったとき、幼い姪・葉月の背中に不吉な戒名が浮かび上がった。一族にかけられた呪いの正体を探る中、ナルが何者かに憑依されてしまう。リーダー不在のSPRに最大の危機が迫る。
著者等紹介
小野不由美[オノフユミ]
12月24日、大分県中津市生まれ。京都大学推理小説研究会に所属し、小説の作法を学ぶ。1988年、講談社X文庫ティーンズハートからデビュー。2001年『黒祠の島』刊行。02年4月、NHKで「十二国記」がアニメ化される(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヒロ@いつも心に太陽を!
199
なんとなく長いこと積みっぱなしだったGHシリーズ第6巻、読み出したらあっという間に読了〜漫画で読んで知っているエピソードだったけど、この本を読んで初めてきちんと物語を理解できたこともあり、読後感はとても満足!しかも綾子の活躍も読めたしね(*^∀^*)知っていたせいもあり「怖い」とは感じなくて、とにかく今回もいろいろ知識になるネタが多くて勉強になりました。ちなみにうちの母は「登場人物が多すぎる」とひとりで家系図みたいなの書いて読んでたなぁ(笑)確かにややこしかった〜(-∨-*)2012/08/18
ひめありす@灯れ松明の火
199
分かっては、分かってはおったのでございます……。このシリーズの表紙に油断してはならない事を……!うっかり油断していたのは私のミスでござい。しかし……廊下の暗がりでこの表紙を見たときの恐怖と言ったら………!目前で誰かが死ぬSPRは初めてだったのでは?それだけに自分達は悪くないのに、偶々悪い場所に居を構えてしまったが為に災厄に見舞われ続ける吉見家はやりきれないよ、と思います。彼らの過去もこれからも考えると後味が酷く苦い。そして、普段殆ど動いていない癖にここ一番のナルの存在力にはやっぱり舌を巻いてしまいました。2011/11/26
そのぼん
192
とある料亭の幼い娘の背中に浮かび上がった不思議な文字が切っ掛けでの怪異でした。半島の海を臨む料亭が舞台でした。ナルが今回は憑依されてたのにはびっくりでした。それと、表紙の仕掛けが一番怖かったです。心臓に悪いですね。2013/01/22
いりあ
108
小野不由美のゴーストハントの6巻です。ここまでのお話と比べると本作は異色です。ナル不在の中でのゴーストハントだからでしょうか。怪奇現象の発生頻度も少なく、現象を引き起こす原因もなかなか分からず、前半はかなりやきもきしました。しかし、その分後半は楽しめました。今までに無かったバトル要素(?)も加わり、結構激しい展開でした。ぼーさんがめちゃめちゃカッコ良かったですね。あと綾子の活躍がようやく読めて嬉しかった。このまま要らない子で終わってしまうのかと思ってました。各キャラの謎も解けてしたし、あとはナルの秘密を。2012/05/04
財布にジャック
101
祟りに関する薀蓄がいっぱいで、物語自体は動きが少ないのでどうなることかと思いましたが、なかなかうまく着地させました。登場人物が親族だと、誰が誰やら分かり難くて人物相関図が欲しかったです。和なテイストのホラーで、怖さはそれ程でもないですがこういう舞台は個人的に好みなので好きでした。あとシリーズも1冊で終わってしまうと思うと読み終わるのが惜しい気がします。 2012/05/25