空想科学文庫
空想妖怪読本

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  • サイズ 文庫判/ページ数 173p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784840139977
  • NDC分類 388.1
  • Cコード C0195

内容説明

分子生物学者が想像力を駆使して、「異形の生物」妖怪を解き明かす!「カッパはカメか?人間か?」「人面瘡の正体とは?」「化け草履のような無生物が命をもつのは可能か?」「輪入道はなぜ目を回さない?」など、妖怪への素朴な疑問を最新生物学で解説。妖怪をこよなく愛する分子生物学者が空想と現実の境界を飛び越えて「異形の生物」を想像する。知的な面白さに満ちた「空想生物学」の世界へようこそ。

目次

妖怪はかっこいいし、生物学は面白い
第1章 カッパの進化生物学
第2章 付喪神の分子生物学
第3章 ぬけ首の生理学
第4章 ろくろ首の解剖学
第5章 輪入道の軟体動物学
第6章 のっぺらぼうの消化器学
第7章 人面瘡の細胞生物学
生物と妖怪の共通点

著者等紹介

武村政春[タケムラマサハル]
分子生物学者。1969年、三重県に生まれる。名古屋大学大学院医学研究科博士課程修了。博士(医学)。東京理科大学大学院科学教育研究科准教授。専門は生物教育・分子生物学・複製論。『ろくろ首考』(文芸社)、『ろくろ首の首はなぜ伸びるのか』(新潮新書)、『未確認生物学!』(メディアファクトリー)などでは、妖怪やUMA(未確認生物)を生物学的見地から紹介。科学的知識をもとに多種多様な生物に自由な想像を広げ、生命を扱う学問の魅力を伝えている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

雑食奈津子

3
私もこの世界中のすべての人間も妖怪ではないとは決して言い切れない。2020/01/17

sayzk

3
久し振りに「空想科学」ものを読みました。面白かった。生物学、遺伝子工学を開設して下さる手段として妖怪が引き合いに出されたのが嬉しかった。ついでに妖怪文学と言う、文科系の勉強までさせてもろうて。私ら中高年には、本家の空想科学が近年のアニメをネタにしすぎるので敬遠していましたから。 2014/04/17

1
のっぺらぼうは顔の位置に口が無ければいけないんだろうか?お腹にでもあればなんとかなるんじゃないかと思うんですがどうなんでしょうね、こういうこと考えるのは楽しいですね。2012/09/15

千木良

1
分子生物学者が妖怪を実在の生物と仮定して生物学で解説する空想科学読本。“のっぺらぼう”は、もっと単純に、顔の前に保護膜がある構造だと想像したほうが、無理がなさそうに思うのですが。あと『古今百物語評判』の解説で京極夏彦さんの『巷説百物語』を連想したのは私だけだろうか。2012/09/09

1
妖怪を実存する生物なら、きっとこういう構造だということを至極真面目に語ってくれます。注釈もついていてわかりやすい。飛頭蛮やろくろ首の考察が面白い。2011/10/26

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