メディアファクトリー新書
こんなに違う!世界の性教育

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  • サイズ 新書判/ページ数 250p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784840139069
  • NDC分類 367.9
  • Cコード C0237

内容説明

日本では、男女別にひっそりと教えられ、その実態が広く知られることのなかった「性教育」。人種や宗教、社会が抱える問題が異なる世界の国々では、どのような教え方をしているのだろうか?性教育の各国比較研究の第一人者・橋本紀子氏のもとに各国の事情に詳しい研究者が集結、11ヵ国の実態を紹介する衝撃的な一冊。

目次

世界の「性教育」からわかること
アメリカ―性のすべてを教えるか?禁欲を教えるか?
オランダ―5歳から始まる、世界一実践的な性教育
フィンランド―誕生から死まで人生をトータルに教えます
イギリス―性教育を教えるのは親、でも現実的には学校で
ドイツ―東西格差を乗り越え、国家レベルで調整・推進される性教育
オーストラリア―HIVから国民の命と健康を守った性教育
カナダ―「すべての人」の学習権を保障する性教育プログラム
タイ王国―性産業とエイズの国の感染予防へのチャレンジ
中国―格差社会によって経済力ごとに大きく異なる学校性教育
韓国―セクシュアリティ教育で変わる儒教の国
日本―青少年の無防備な性行動と性教育の課題

著者等紹介

橋本紀子[ハシモトノリコ]
教育学者。1945年、秋田県生まれ。東京大学大学院教育学研究科を単位取得退学。社会学博士号取得。現在は女子栄養大学・大学院保健学専攻教授。性教育に関する各国比較研究の第一人者であり、各大学の研究者らと連携しながら、旧態依然とした日本の性教育に様々な提言をしている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

katoyann

21
欧米圏とアジア圏に属する11か国の性教育についてまとめた本。欧米のセクシュアリティ教育は、生物の教科学習に位置づけられ、ジェンダーも含めて包括的に性に関する事柄を学ぶ。さらに特徴的なのは、ピルやコンドームの使用法も含めて、セーファーセックスについて10代以降になると具体的に教えるところである。他方、アジア圏は、中国がやや性教育に力を入れている。ただ、人口抑制政策という文脈もあり、望まない妊娠や性感染症のリスクについて教えているが、コンドームの使用法には触れない。日本。「性教育バッシング」の影響で遅れ。2022/12/15

tellme0112

6
女性の外性器は教科書に載らない…に、あー!気づかなかった!!タンポンの取説くらいの絵はあっていいよなー。名称すら教えないと、トラブルも説明できない、にナルホド。2017/12/14

ぶちゃお

4
性に関する情報をどこまで開示するか、国により随分差がある。どれがベストとかはないけれど、安全なセックスの知識を有していない子どもはそれだけ危ういとも思う。望まない妊娠やエイズなど、避妊を知らないことで人生が左右される可能性も大きい。セックスは目につかぬよう覆い隠すものではなく、正しい知識を備えて上手に付き合うものだとあらためて感じた。2014/03/04

及川まゆみ

4
11ヵ国の性教育の解説。日本は性教育後進国と言われてきたが、まぁ確かに実感してきた世代ですが…実に国によって様々ですね。でも、お国柄というのもあるので、一概には比較できないし。監修の橋本さんの書き方には好感が持てました。ただ、実際の教育現場にはかなり差があることは、国内でも裁判があったりして知られている。もう少し突っ込んだ話が読みたいが、それは他書で読むかな…。でも性教育は自分も他者も守るためにあるべき。タブー?ちゃんちゃらおかしいわ。2013/06/01

MASANARING

3
世界の先進国ではエイズ患者が減少し、途上国では未だ増え続けているという流れがある。しかし、日本は先進国でありながら患者が増加し続けている。この理由がハッキリわかる一冊。小学生から性教育を行い、生物の授業でも取り扱う。国としての性教育に関するスタンスの違いがよくわかる。2015/05/08

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