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内容説明
1471年、夏。エドワード4世はウォリック伯を退け、平和が訪れる。エリザベスは王子を授かる。だが、幸せな日々は長く続かなかった。自分の弟を、息子を、陥れた男たちに対して、エリザベスはひそかに呪いをかけるが…。英国王室史上最大の謎「ロンドン塔の悲劇」の真実を描いた、歴史エンタテインメント長編。
著者等紹介
グレゴリー,フィリッパ[グレゴリー,フィリッパ][Gregory,Philippa]
歴史研究家、作家。現在、家族と共にヨークシャーに住む
江崎リエ[エザキリエ]
東京都出身。早稲田大学文学部仏文科卒。英仏語の翻訳、ノベライズ、新聞・雑誌のPR記事を執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ann
49
本当にあったことなんて誰にもわからない。本当になかったことなんて誰にもわからない。ましてや心の中までは。それでいいじゃない。血で血を洗う時代の前夜も、流れるのは水の色をした血の物語。2019/01/23
おくりゆう
14
ロマンス小説の雰囲気が消え、シリアスに進か下巻ですが、主人公エリザベスに感情移入こそできないものの緊張感ある展開は面白く読むことが出来ました。シリーズらしいですが、翻訳が待ち遠しいです。2014/05/31
rizu
10
いつの時代も宮廷には陰謀がうずまいている。その中にあって白薔薇の女王エリザベスは愛ある生活を夫であるエドワード4世とすごせたのではないだろうか。この続きが是非読みたい。2020/08/02
kaoriction@感想は気まぐれに
10
チューダー朝ばかりを追いかけていたので、プランタジネットは新鮮だった。しかし、下巻に入ってからのエリザベスがなんとなくイヤ~な感じ。「できるのは人の不幸を願うだけ」と言う彼女の、どこに共感できる?「愛人にはなれません。家名を汚すくらいなら死を選びます」と言っていた頃の気高さはどこに行ったのか…メリュジーヌの物語は、途中「鶴の恩返し」的に思えたのは私だけ?同じ魔術、魔女を絡めているけれど、『ブーリン家の姉妹』に軍配を。全体的にブーリン家の方が好きだけれどシリーズは楽しみ。娘エリザベスの物語が早く読みたい。2012/04/08
viola
10
面白かったー!薔薇戦争は特にややこしいあたりですが、よくここまで分かりやすく書けたなぁ。知識がなくとも十分楽しめますが、あるとそれはもう楽しめます!歴史の謎といわれる幾つかの史実。そのフィリッパ・グレゴリーの解釈がとても興味深いものでした。チューダー王朝シリーズの翻訳がまだ3作しか出ていないのに、なぜ先に薔薇戦争シリーズが出ちゃったんだろう。終わり方が憎い。この後のイングランド史が一体どうなったのか。それはみんな、知っていますからね・・。2011/05/23