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内容説明
男と女の深い愛、在原行平。身分違いのライバル、文屋康秀+在原業平。美男が落ちた本気の恋、良岑宗貞(僧正遍昭)。小野小町がえらんだせつない恋の結末は?歌人たちの恋、人生が超訳コミックに。
目次
マンガ(百人一首事始―藤原定家&宇都宮頼綱;喜撰法師&紀貫之;文屋康秀&在原業平;僧正遍昭(良岑宗貞)&吉子
在原行平&弘子
小野小町
喜撰法師&紀貫之)
ショートショート(大友黒主;あれから25年;遍昭と小町;東下り三人衆)
和歌(百人一首)
著者等紹介
杉田圭[スギタケイ]
鹿児島県出身。静岡大学卒業
渡部泰明[ワタナベヤスアキ]
東京大学大学院人文社会系研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
masa@レビューお休み中
160
何度も何度も繰り返し読む。はじめは、ただ読むだけだったが、今は詠むために読んでいる自分がいる。古典文学も短歌も苦手で大嫌いだった、この僕がわからないなりに知ろうとし、味わおうとしている。そして、ようやくここにきて、この本が『超訳』となっている理由がわかるようになってきた。とてつもなく意訳している短歌があるのだ。でも、そういうのも含めて大好きですね。新刊を読んだ後だと、紀貫之の鼻につく性格も許せちゃいます。そして、やはり百夜通いの物語が好きだなぁ。宗貞と吉子の悲しき恋の行方が、何度読んでも胸打つのです。2014/04/04
しゅわ
125
百人一首の恋歌をコミックでわかりやすく読み解く話題の一冊。第二弾は六歌仙を中心にひもときます。あいかわらず業平はやりたい放題。六歌仙を紹介する紀貫之のツンデレっぷりには笑いました。個人的に一番好きなのはやっぱり百夜通いのお話かなぁ。切ないお話なのに、あとの四コマの二人の関係がほほえましくて良いですね♪ 四コマといえばもうひとつ…四話・和歌オタクの小町ちゃんがとってもかわいくて最高でした。こういうのを見ていると、千年前も今も、好きなものを前にする女性は同じなんですね♪2014/01/28
エンブレムT
107
言葉には、その人の生き様が反映されている。不自由な日々の中で詠われた31文字に込められたそれぞれの想いは、何者にも縛られない心の自由に溢れている。謎の多い六歌仙を中心に描かれている今巻。作者が彼らにまとわせる空気は雅で切なく、そしてとても人間臭い魅力がありました。特筆すべきは、カバー表紙。この3人は色っぽい関係?ってな雰囲気に見えますが、本編では悪友としてのカラリとした楽しさが満載です。実は女性の指先が裏表紙に続き、更に・・・。『うた恋』そのままの奥深い世界観です。胸が締め付けられる一枚絵だと思いました。2011/10/04
パフちゃん@かのん変更
62
小野小町の話が印象的でした。熱烈にプロポーズされたのに、更衣になりたかったのね。結婚よりもキャリアを目指す今時の優秀な若い女性のような・・・。絶世の美女という事で是非お目にかかりたいと思いました。2014/12/27
らぴ
51
予定していなかったけれど売れたから第二弾も作っちゃおう! という本は、大抵パワーダウンするものなのだけれど、この本はますますおもしろくなっていた。六歌仙が実は……という話とか、吉子が実は……とか、伏線とか構成がうまい。やっぱり大好き、杉田さん。そんなわたしはDVD付きを買ってしまったのだが(笑)。2011/04/26