出版社内容情報
綾辻 行人[アヤツジ ユキト]
著・文・その他
内容説明
日常と非日常、論理と非論理、人と人ならぬものたち…妖しき反世界の気配が読む者を幻惑し、魅了する。恐ろしくも可笑しい可怪しくも神妙な破格の怪談絵巻、第二集。
著者等紹介
綾辻行人[アヤツジユキト]
1960年京都府生まれ。1987年『十角館の殺人』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nuit@積読消化中
131
続編読了。飽きのこない雰囲気と毎度クスッとした笑いを誘うお馴染みの登場人物たち。読めば読むほど、魅了されていきます。今回は前作同様の奇妙な味わいは活かしつつ、いきなりホラー映画のネタが入ったりとなんともウィットに富んでいる。著者も書いていて楽しかったのではないだろうか。目眩、混乱、胡乱な気分…を是非とも引き続き味わわせて頂きたい。と読メに感想を書いていると何かが耳元で囁くような声が聞こえたーーーーような気がした。2017/06/20
ダイ@2019.11.2~一時休止
93
深泥丘その2。連作短編集。コネコメガニ・切断なんかがよかった。2013/11/21
ntahima
85
正直言うと欧米作家の油絵を描くように幾重にも塗りたくった情景描写が少し苦手であり、会話を中心に小気味よく流れる日本の小説がやはり読み易い。しかし幾ら何でもこれは軽過ぎだろう。良く言えば一気呵成の水墨画。まあ何と言うかこれはファン・ブックの類。著者が楽しんで書いているのは分るし、読者もそんな姿勢を受け入れている。私も著者本は殆ど読んだことはないが、京都&アーカム繋がりで大丈夫だが、怪奇幻想を期待すると肩透かしを食らうかも。装丁は素晴らしいのでコレクター・アイテムでも通用する。続々編が出れば目は通すであろう。2012/02/10
雅
71
ホラーという程恐くなく、ミステリーという程謎があるわけではない。不思議な作品。こういう雰囲気は嫌いじゃ無いです2018/11/12
NADIA
60
続編も続けて借り出した。もやっとするジャパニーズホラーの世界観を楽しむことができる。ホラーというより不思議な話という括りの方が近いかも? 特に気持ち悪さがリアルで印象深かったのは『コネコメガニ』。私も子供の時に、何故か公園の遊具の下で踏みつぶされたカニを踏んでしまった何とも言えない感触の思い出があるからね。それから『ラジオ塔』は怖いというより切なさが勝るかな。ところで、主人公は物語の途中で「ぐらああああっ」と眩暈を起こしまくるのだが、彼が小中学生の頃は全校集会では毎回貧血で倒れていたのだろうと推測する。2024/08/22
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