MFコミックス フラッパーシリーズ<br> 先生と僕~夏目漱石を囲む人々~ 〈2〉

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MFコミックス フラッパーシリーズ
先生と僕~夏目漱石を囲む人々~ 〈2〉

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  • サイズ コミック判/ページ数 120p
  • 商品コード 9784840137959
  • NDC分類 726.1
  • Cコード C9979

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ひめありす@灯れ松明の火

50
私がもし猫を飼うことになったらありったけの畏敬の念を込めて『夏目』と名づけようと思う。そんな事をひそかに決意させる二巻でした。今回は熊本~英国留学~朝日新聞入社までの出来事。余り多く語られない熊本や英国留学の日々ですが、それなりに楽しそうな部分もあって良いです。先生とシャーロックホームズが同時期に生きているってことは、ほぼナイチンゲールの時代なんだと思うとちょっとびっくりします。テストにおける『作者の意図』に対する作者からの回答が好きです。やっぱりそうだったんだ!「猫」にまつわる話は髭の恋と猫耳文豪がツボ2016/06/18

関東大震災の被災者、特に虐殺された朝鮮の皆様に追悼・寺

38
夏目漱石と周囲の人々を描く4コマ漫画2巻。著者があとがきに書くように、この2巻では漱石の熊本時代から朝日新聞社入社までが時系列に描かれていて、『先生と僕』というよりは夏目漱石物語である。1巻の味わいと少し違う。むろん登場人物は多彩で面白いのは間違いない。イギリス留学時代に関しては、どこかで澁澤龍彦も書いていたが、南方熊楠の貧乏ながら闊達な私費留学とえらい違いではある。官費ながらふさぎ込みがちで神経衰弱。漱石をはじめ文士に惹かれるのは、この弱さにも共感する事だと思う。人間、弱さで魅了させたら勝ち。2014/11/22

ひめありす@灯れ松明の火

34
先生の愛情は深くて大きい。だから弟子に愛されるし、同じ位に愛する事が出来る。駄目な子ほど可愛いというのはちょっと違うのかな。その分悲しみも深い。わかってはいたけれど、子規の訃報を英国で受けた先生。『筒袖や秋の柩にしたがわず』筒袖という言葉に、距離の隔たりを感じます。今生の別れを怖くて二人ではできなかった先生。何も言わなかった子規。二人で着物の長い袂をふりふり最後の時を過ごす選択肢はなかったのか。どうして自分は筒袖の服を着て、本意ではない研究を遠い異国でしているのか。悔恨と深い悲しみに満ちた一句だと思います2016/06/18

藤月はな(灯れ松明の火)

28
帯にある三浦しをんさんの言葉通り、皆、先生が大好きです。神経衰弱となった悪夢の英国留学、「吾輩は猫である」執筆のあれこれ、身の丈が合わないと感じていた教職から朝日専属作家への転換の夏目漱石を語る上では欠かせない事項を盛り込んでいます。子規氏の死別に対する文章でしんみりしつつも相変わらず、マイペースな寺田虎彦氏(裸白衣って・・・笑)に爆笑(笑)ちなみに先生がシャーロック・ホームズになりきる話は「ジョーカー・ゲーム」の柳行司氏が書いていますよ。2012/04/22

華里

27
三浦しをんさんの帯にあるとおり、みんな、先生のことを好きすぎる(笑) 夏目漱石に限らず、あの頃の文学作品って、さほど読んでいないので、学生の頃授業でやった程度の知識しかないのだけれど、これを読むとあの人がこんなところで繋がるのか! と関係が分かってなかなか面白い。よく知られている写真のイメージを覆されるし、今も昔も人間ってそんなに変わらないんだな~って思った。偉大な文豪のおかしな日常。それは愛されるが故。というところかしら。2012/03/15

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