MF文庫
学園祭前夜―青春ミステリーアンソロジー

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  • サイズ 文庫判/ページ数 247p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784840135658
  • NDC分類 913.68
  • Cコード C0193

内容説明

おいしそうな匂いを漂わせる教室、マイクの最終チェックをする舞台裏…。いつもと違うシチュエーションは、いつしか学校全体を非日常のドキドキで埋め尽くしていく。年に一度の学園祭、どさくさにまぎれて「告白→彼氏ゲット」も夢じゃない!でも学校がいつもの顔じゃなくなったとき、“事件”が起きた…。学園祭を舞台に5人の人気作家が綴る青春ミステリー。

著者等紹介

村崎友[ムラサキユウ]
1973年、京都府生まれ。『風の歌、星の口笛』で第24回横溝正史ミステリ大賞を受賞し、2004年、角川書店より刊行、デビューとなる

五十嵐貴久[イガラシタカヒサ]
1961年、東京都生まれ。扶桑社の編集者などを経て、2001年『リカ』で第2回ホラーサスペンス大賞の大賞を受賞し、翌年幻冬舎より刊行、デビューとなる

近藤史恵[コンドウフミエ]
1969年、大阪府生まれ。大阪芸術大学文芸学科卒業後、93年、『凍える島』で第4回鮎川哲也賞を受賞し、同年、東京創元社より刊行されデビュー。2008年、『サクリファイス』(新潮社)で第10回大藪春彦賞を受賞、第5回本屋大賞の2位にも選出される

三羽省吾[ミツバショウゴ]
1968年、岡山県生まれ。広告代理店勤務のかたわら、2002年、「太陽がイッパイいっぱい」で、第8回小説新潮長篇新人賞を受賞し、デビュー。06年、『厭世フレーバー』(文藝春秋)で第27回吉川英治文学新人賞候補に

はやみねかおる[ハヤミネカオル]
1964年、三重県生まれ。小学校教師のかたわら投稿した『怪盗道化師』が第30回講談社児童文学新人賞に入選、講談社よりデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

りゅう☆

86
提出すべき下校延長届がない!誰が一体どこに?タイムリミットに間に合うか?『ディキシー、ワンダー、それからローズ/村崎友』。なぜかプライベートには一切関わってこないバンド新メンバーの転校生の秘密とは?『謎のベーシスト/五十嵐貴久』。偽りの『降霊会/近藤史恵』がもたらした衝撃の真実とは?映画製作を一緒にした女子3人の正体って幽霊?『夢で逢えたら/三羽省吾』。名探偵になる男創人に騒動師が挑戦状を叩きつけた。学園祭で何かが起こる、創人は騒動師を捕まえることができるのか?『後夜祭で、つかまえて/はやみねかおる』。→2019/10/22

papako

78
たまたま見かけて。あっという間に読めたけど楽しかった!タイトル通り学園祭にまつわる短編集。村崎友『ディキシー〜』一番王道って感じの作品でした。甘酸っぱいなぁ。五十嵐貴久『謎のベーシスト』謎はそれでしたか!ビジュアル説明がなかったから、ちょっと驚いた。うん青春だ。近藤史恵『降霊会』怖いです!三羽省吾『夢で逢えたら』ちょっと凝りすぎかな。短編の中に詰め込まれすぎ。でも、三羽さんだから楽しめた。はやみねかおる『後夜祭で』名探偵創人君がいい味出してました。「つかまえた」いいなぁ。うん、全部楽しかった。2020/06/21

kazu@十五夜読書会

71
近藤史恵さんを目的に借りた本、ダ・ヴィンチ編集部編。学園祭を舞台に5人の人気作家《村崎友・五十嵐貴久・近藤史恵・三羽省吾・はやみねかおる》が綴る青春ミステリーアンソロジー。おいしそうな匂いを漂わせる教室、マイクの最終チェックをする舞台裏…。いつもと違うシチュエーションは、いつしか学校全体を非日常のドキドキで埋め尽くしていく。年に一度の学園祭、どさくさにまぎれて「告白→彼氏ゲット」も夢じゃない!でも学校がいつもの顔じゃなくなったとき、“事件”が起きた…。当時甘い恋愛は無かったが懐かしい「高校の文化祭」2013/04/16

へくとぱすかる

69
早く読めて、楽しいアンソロジー。冒頭の「ディキシー、ワンダー、それからローズ」は学園祭のシステムにかかわる謎で、興味を引く作品。「降霊会」は怖い作品。人間の心理の深淵は、こんなにも恐ろしいものなのか。「夢で逢えたら」は、○○○と見せかけて、しっかりミステリとして終わるところが心憎い。青春ミステリにとって学園祭は、やはり見せ場だと思う。多くの人がその甘美な時間を経験した思い出を持っているだろうし、「あの感動をもう一度」という思いが、こういう作品の創作や読書に結実するのだろうなぁ。2014/09/23

そうたそ

38
★★★★☆ タイトル通り、学園祭前夜を舞台にしたミステリアンソロジー。当日でなく前夜というところがミソだと思う。青春真っ盛りなのに併せて、前夜であることのワクワク感。どの作品も青春小説としての面白さとミステリの面白さを兼ね備えており外れなしだった。とはいえ、基本的にはミステリよりも青春小説の要素のほうが強いうえ、それほどミステリというところには期待しないほうがいいかも。読んでスッキリ爽やか感を味わうにはちょうどいい作品ばかりだが、近藤さんの作品だけは要注意。作品の出来としては突出していたように思うけど。2015/06/04

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