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内容説明
伝説の写真家・星野道夫が見た、最初で最後のアフリカ―。タンザニアの奥地にあるゴンベ動物保護区でチンパンジーの観察研究に取り組むジェーン・グドールと過ごした10日間。無限に広がる空、海のようなタンガニーカ湖、チンパンジーたち。自然と人に対する限りない尊敬の念が、生き生きとした写真と筆致で綴られる。巻末にグドール氏の「ミチオがそこにいるだけで」を特別収録。
目次
アフリカだ!アフリカだ!
東京発12時40分チューリヒ行き
タンザニアへ
ダルエスサラーム、ジェーンの家
キゴマ、そしてタンガニーカ湖
ゴンベの夜
森の問題児フロド
ジェーンの滝
ぼくのファンタジー
タンガニーカ湖の浜辺で
フロドとジェーン
古い友人フィフィ
ゴンベを去る日
旅の終わりに
著者等紹介
星野道夫[ホシノミチオ]
1952年千葉県生まれ。16歳の時、2カ月かけてアメリカをヒッチハイク、20歳の時、アラスカでエスキモーの家族と3カ月間暮らす。1978年アラスカに移住、アラスカ大学野生動物管理学部で4年間学び、以降アラスカの自然と動物、人を撮り続ける。1996年8月カムチャツカ半島で取材中、ヒグマの事故により急逝(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kazui
2
星野道夫の最後の著作ということで興味深く読みました。 星野さんはこの作品を投稿した数ヶ月後に亡くなったそうです。 最後の著作らしく、所々に深い言葉が入っています。 星野道夫とアフリカというのは不思議な組み合わせでしたが読んでいて納得しました。 「人と人が出会うという事は限りない不思議さを秘めている」 「偶然から何か意味を見出すかで世界は大きく違ってくる」 図書館で借りるのではなく購入しておいてよかった。2024/07/07
常磐条(ときわとおる)
1
星野道夫とジェーン・グドールの出会いの記憶。タンガニーカ湖のほとり、ゴンベの森のチンパンジーとともに。アフリカの地で、星野道夫はアラスカを時々思ったという『生命にあふれたアフリカの自然に魅かれながら、極北のあの研ぎ澄まされたシンプルな自然が懐かしかった』『旅のスリルとは思わぬ出来事が起こることではなく、何でもない一瞬一瞬の中にあるのかもしれない』自然を感じてしまうような、こんな言葉があるんだなと思う。。2013/08/20
なおこっか
1
星野道夫氏の文章は驚く程正確で洗練されている。純粋、といってもいい。その星野氏が少々はしゃいだ様子で出かけていった10日間のアフリカ。アラスカとは対極のようで通底するものがある、命の鼓動と静謐が伝わってくる。2010/11/05
meow3
0
作者がタンザニアのチンパンジーとチンパンジーの研究家に会いにいく話。写真が多くて綺麗。2016/04/06
hechima1106
0
NC2014/06/22