MF文庫 ダ・ヴィンチ<br> 赤いヤッケの男―山の霊異記

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MF文庫 ダ・ヴィンチ
赤いヤッケの男―山の霊異記

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  • サイズ 文庫判/ページ数 299p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784840132916
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

自らも登山を行う、怪談専門誌『幽』で活躍する著者が山で訊き集めた数々の怪談実話。真夜中の野営地、吹雪のテント…外界でありながら閉ざされた地となりうる、山という「異界」の怖さに背筋が凍る珠玉の短篇集。

著者等紹介

安曇潤平[アズミジュンペイ]
1958年東京都生まれ。2004年に怪談専門誌『幽』で「山の霊異記」連載開始。山の怪談の第一人者として活動の場を広げている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

はつばあば

52
読み友さんの天まで届くのじゃないかと思うような階段の写真。同じ「かいだん」なら字の違うこちらの怪談の方が疲れない。この山の怪談集、読んでる最中にフッと後ろを振り返ってみたり、クスっと笑ってみたり。怖いなかにホッと暖かいものが流れる。山に行く鳥好きの友達が鳥の合間に撮ってくれる山の写真や渓流の写真。それを絵にしてみと言ってくれるが、ケルンだけは遠慮したい。それにしても山男って因果なものだねぇ。一歩間違えば死が呼ぶ。呼ばれたことも知らず地縛霊になってしまうのか。是非死から逃れる嗅覚を養って山と馴染んで下さい2016/06/19

みくろ

49
ホラーや怪談好きの私ですが、山の話は無条件に怖い。荒治療というか怖いもの見たさというか、そんな山の怪談ばかりを集めた本書。やはり怖いです、山!!しかし素晴らしいのは怪談でありがちな罰当たりのような話が無いという事。生者も死者も山を愛し、愛するが故に両者が遭遇してしまう。怖いのだけど切なさや優しさを感じる怪談ですね(中には悪意むんむんの怖い存在もありますが)。個人的には「笑う登山者」「J岳駐車場」「ザクロ」が怖かった。しかし最も印象深いのは「追悼山行」。胸が締め付けられるような切なさで涙が出そうでした。2016/01/13

みほ (o^-^o)

37
安曇潤平さん初読みです。なんとなんと山を舞台にした怪談、しかも実話集ですって。これ、みんな本当にあった話なの!?もしくは本当にあったとして語られた話なのか!?山が好きな私としては、老後の楽しみにとってあるN岳やT岳山行が少し怖くなったわ。絶対一人じゃ行かない!ま、そもそも私の力量じゃ一人は無理なんだけど。「猿ボボ」は感動。「笑う登山者」や「ザクロ」は怖い!こんな異界が山のあちこちにあるのかしら~(涙)怖すぎます~。でも山の景色描写が素晴らしく、また登りなくなる魅力満載でした (^-^)2016/06/14

ネムコ

34
文庫を手に入れて再読。単独行で、夜こんな目にあったら堪らないな!と思うお話多数。でもその一方で、「追悼山行」「カラビナ」「猿ぼぼ」「牧美温泉」など、心暖まる話も多い。怖がりの方でも大丈夫。これらは“山”の話だから。自室で布団にくるまっていれば、怖いものは来ません(^_^)v2018/05/02

kommy

32
インターネットの山怖話を読むのが好きだったので、私的にどストライクな本。登山にまつわる恐怖体験を集めた短編集だが、体験した登山者の命を脅かすような話あり、「追悼山行」「カラビナ」「牧美温泉」のように心が温まる話あり。出てくる霊は大抵その山で命を落とした登山者なのに、怖がらせたり道連れにしようとするタイプと命を救ってくれるタイプに分かれるのはなぜなんだろう…。生前の性格なんだろうか。読み終えて思ったのは、私は山には登らずに家で震えながら山怖を読むのが合ってるということ。2016/04/16

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