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ダ・ヴィンチブックス
マタタビ潔子の猫魂

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  • サイズ B6判/ページ数 213p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784840131698
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報



朱野 帰子[アケノ カエルコ]
著・文・その他

内容説明

おれは猫魂。日本古来の憑き物だ。主君である潔子28歳は無口で地味な派遣OLだが、襲い来る憑き物たちに彼女の怒りが爆発する時、おれの猫魂パワーが発動される!地味OL28歳が黒ずくめの美女に変身!痛快・妖魔退散エンタメ!猫魂降ろしていじわる退治!第4回ダ・ヴィンチ文学賞大賞受賞作。

著者等紹介

朱野帰子[アケノカエルコ]
1979年、東京都生まれ。2009年、『マタタビ潔子の猫魂』で第4回ダ・ヴィンチ文学賞大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

nyanco

56
己の能力に気づいていない潔子の負の感情が頂点に達するとメロが猫魂として彼女に憑き、オニヒトデ、アライグマ、セイヨウタンポポ、フェレットといった外来種の憑物相手に闘う。普段のヘタレな潔子とメロが乗り移った後の潔子の落差が良く、どの話も楽しめました。日本古来の日本猫というが、所詮、お前らは中国から渡ってきたのではないか…という狸とのエピソードもなかなか面白かったし、最終話で明らかにされる潔子が崇める占い師・天道辛彦の正体には、ニヤリ。妖魔退散!荒唐無稽なエンターテインメント、サクサクと楽しく読めました。2010/02/19

七色一味

53
読破。憑き物系ジギルとハイドといったところかな。読みやすく、もたつき感のない文章は好印象です。もう少し、潔子と彼女の都合を顧みない猫魂との、無言の葛藤とかがあると、もっとおもしろかったんじゃないかと。もっと掘り下げた設定で続編を読んでみたいかも。2014/04/22

みかん🍊

48
冴えない派遣社員潔子は実は猫魂を操る事の出来来た夏梅種の子孫である、潔子が激しく怒った時、飼い猫メロが憑依して変身する。実は何かに憑依されている無理矢理奢らす先輩、潔癖症の上司、結婚を勧める大学の同級生、毒を放つ会社の後輩を次々やっつけていく、OLの痛快物語というところ、漫画っぽくさらっと読める。2014/03/07

秋製 

43
久々に感想を書くのに困った本に出会った(^^;) 潔子は気弱なOLである。家族や彼女自身も知らぬ一族の血の力を受け継いでいたため、「猫魂」のメロに憑き守られていた。人と争うのが苦手な彼女は、よくある特定の存在の標的と化す。 悪くはなかったけどよくもない。というのが、私の率直な感想です。2013/06/14

roomy

30
初読が「海に降る」だったのでこんな作品も書くんだと驚きました。短編なであっけなく解決されてしまい面白いのですがやはり比べてしまいます。2015/06/14

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