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MF文庫
文豪さんへ。―近代文学トリビュートアンソロジー

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  • サイズ 文庫判/ページ数 237p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784840131469
  • NDC分類 913.68
  • Cコード C0193

内容説明

時代を超えて読まれ続けている近代文学の魅力とは何か?当代の人気作家6名が、それぞれ好きな近代文学作品をモチーフに短編を書き下ろし、自らが選んだ作品のおもしろさについて語る。モチーフになった文豪の作品も収録。合わせて比べて楽しめる、近代文学がより身近に感じられるトリビュートアンソロジー。名作には別の顔があることを、作家が教えてくれる。

著者等紹介

北村薫[キタムラカオル]
1949年、埼玉県生まれ。高校の国語教師を務める傍ら89年『空飛ぶ馬』で作家デビュー。91年『夜の蝉』で第44回日本推理作家協会賞を受賞。41歳で専業作家に。日常の些細な謎や疑問を明快な論理で解決するミステリー作品で人気を博す。2006年に『ニッポン硬貨の謎』で第6回本格ミステリ大賞(評論・研究部門)を、09年に『鷺と雪』で第141回直木賞を受賞

田口ランディ[タグチランディ]
1959年、東京都生まれ。広告代理店、編集プロダクションを経て、2000年『コンセント』で小説家デビュー。01年、『できればムカつかずに生きたい』で第1回婦人公論文芸賞を受賞

貫井徳郎[ヌクイトクロウ]
1968年、東京都生まれ。早稲田大学商学部卒業。93年に第4回鮎川哲也賞最終候補作となった『慟哭』で作家デビュー。以後、重厚かつ硬質なミステリーを次々に発表。2006年『愚行録』、09年『乱反射』で直木賞候補に

夢枕獏[ユメマクラバク]
1951年、神奈川県生まれ。東海大学文学部卒業。77年、SF雑誌『奇想天外』にて作家デビュー。82年「キマイラ」シリーズの第1作『幻獣少年キマイラ』を刊行。以降、伝奇バイオレンス、SF、歴史・時代小説、冒険小説など多彩なジャンルで執筆。89年『上弦の月を喰べる獅子』で第10回日本SF大賞を、98年『神々の山嶺(いただき)』で第11回柴田錬三郎賞を受賞

宮部みゆき[ミヤベミユキ]
1960年、東京都生まれ。87年『我らが隣人の犯罪』で第26回オール讀物推理小説新人賞を受賞してデビュー。92年『龍は眠る』で第45回日本推理作家協会賞、『本所深川ふしぎ草紙』で第13回吉川英治文学新人賞、93年『火車』で第6回山本周五郎賞、97年『蒲生邸事件』で第18回日本SF大賞、99年『理由』で第120回直木賞、2007年に『名もなき毒』で第41回吉川英治文学賞を受賞。ミステリー、ホラー、ファンタジー、時代小説など、幅広いジャンルで活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あつひめ

29
夏目漱石や芥川龍之介は過去に読書感想文を書くために読んだことはある。でも、自分の意志で読むのとでは感じ方も受けた印象もまるで違う。初読みの坂口安吾の作品は心を奪われると言うと大げさだけが、物語の世界に入り込みそうな気分になった。一番心が温かくなりギュッと掴まれたのは新美南吉の手袋を買いに。宮部さんは赤い手袋を思い描いたけど、私はオフホワイトのふわふわとしたあったかい手袋を思い描いた。親の心が理解できるようになってから読むと一段と胸に迫るものがある。児童文学は心の奥底を文字で表現する難しい作品のように思う。2011/08/05

ちょん

22
なんともお得な1冊👀💡ダブル文豪さん達の共演がとてもうれしい❤北村薫さんの「小説というのは、いつ読むか、何を知って読むか、によって変わってくるもの」の言葉に深々納得。昔はとっつきにくかった文豪さんたちの本も今なら読み込めるのかなぁ。2020/05/23

辛口カレーうどん

18
6名の作家が、近代文学作品をモチーフにした短編、インタビュー、元の作品が収録された本。遠い昔教科書で読んだ芥川龍之介の『トロッコ』は、懐かしかった。モチーフにした『洋館』も良かった。新美南吉の『手袋を買いに』も懐かしい。大人になった今読むほうが、胸に沁みる。2015/10/23

himawa

17
とても良かった。近代文学の6人の文豪さんはそれぞれやはり凄い存在感で、連続して読めて面白かった。みなさん若くして亡くなっていることに驚き...。新美南吉さんは「ごん狐」しか知らなかったけど、宮部みゆきさんの「描ききる強さ」という言葉にとても感動、ぜひ他の作品も読みたいと強く思った。田口ランディさんの「虎」→中島敦さんの「山月記」も良かったなぁ。2014/02/03

ドナルド@灯れ松明の火

17
宮部みゆきの「手袋の花」読むためだったが、トリビュート(敬意・賞賛)アンソロジーだけに、思わぬ掘り出し物だった。夏目漱石の「門」→北村薫「縁側」、坂口安吾「桜の森の満開の下」→夢枕獏「陰陽師 花の下に立つ女」、芥川龍之介「トロッコ」→吉田修一「洋館」が良かった。そして新美南吉「手袋を買いに」→宮部みゆき「手袋の花」は、元々原作が大好きなのでそれを受けた「手袋の花」も心が温かくなる傑作だった。2011/12/28

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