- ホーム
- > 和書
- > 文庫
- > 日本文学
- > MF文庫 ダ・ヴィンチ
内容説明
アーティミスを守るという密命を受けて「神殿」に遣わされた少年のリェロン。しかし、王宮の騎士団の卑劣な罠にはまったリェロンは処刑されてしまう。失意の底に叩き落とされたアーティミスを立ち直らせたのは、残されたリェロンのカルド“グリマルキン”と学童たち。そしてアーティミスは街を救うため、仲間とともに立ち上がった―。
著者等紹介
冲方丁[ウブカタトウ]
1977年、岐阜県生まれ。1996年、『黒い季節』で第1回スニーカー大賞・金賞を受賞し、デビュー。2003年に発表した『マルドゥック・スクランブル』(ハヤカワ文庫JA)で第24回日本SF大賞を受賞。小説だけにとどまらず、コミック原作やアニメ・ゲーム制作に関わるなど、幅広く活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みか
15
カードバトルは不案内なのでちょっと引き気味でしたが、緊迫した感じは心地よかったです。予定調和がぴたりと定まっていく様子がひどく爽快です。ゼピュロスさん男前。グリは登場時より知的に見えた。「これから」が有りそうな展開に期待してもいいのだろうか。もっとこの世界を知りたい。折角いいキャラなんだから、このまま終わるのは勿体ない。2013/11/10
ハル
13
2巻で終わってしまうのがもったいない作品でした! ゲームのノベライズの枠を超えて、ボーイミーツガールなファンタジーライトノベルとして十分過ぎるほど面白い。王道展開ではあるけれど、中盤以降の盛り上がりは半端じゃない。ゲームの世界観を元により精緻に作りこまれた世界設定。主人公とヒロインの成長劇。1巻からの謎が綺麗に明らかになる構成。 本当に読んでいて気持ちがいい良質な王道ファンタジーでした。 シリーズ化して良いくらいの出来だけど、この終わり方がベストなのもよくわかる…2014/03/29
宇宙猫
12
★★★ ふつう。2巻までなので読んだけど、1つの事件が終わっただけだった。ゲームのノベライズなので、そもそも結末がないのかな。2024/02/18
えも
12
下巻ともなると物語世界にも慣れてきて、すっかりのめり込んで夜更かしして読み切ってしまいました。2013/10/21
本の蟲
11
カードゲーム(のTVゲーム)「カルドセプト」の世界観を利用したファンタジー小説。新装版。全面改稿だけあって、後半はまったく記憶と違った。旧版はもっと「おれたた」エンドだったはずだが、本作では一応の決着がつく。ただ続きが出てもまったくおかしくない結末。(上下ではないナンバリングだけど、もう何年も経つし作者多忙だし、どうなんだろ?)。ゲーム知らなくてもおもしろんだけど、土地支配・戦術、召喚するカルドは、やっぱり知ってると一層燃えるんだろなあ。2021/03/31