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内容説明
「自分の幸福ぐらい、偏差値に頼らずに考えないかい。自分の頭で、自分の幸福なんだから。なっ。」戦後日本を代表する詩人・田村隆一。型破りなダンディズムで知られる田村隆一が、晩年鎌倉の自宅で、若い読者に向けて語った珠玉のメッセージエッセイ集。心に響く名言の数々に、笑って、ドキッとして、元気になれる!聞き手は作家の長薗安浩、解説は俳優の山崎努。
目次
結婚
別れ
美人
酒
細い線
嘘
教養
旅
電話
天使〔ほか〕
著者等紹介
田村隆一[タムラリュウイチ]
詩人。1923年東京生まれ。明治大学文芸科卒業。戦後、『荒地』を創刊。56年『四千の日と夜』を刊行。63年『言葉のない世界』で第6回高村光太郎賞、84年『奴隷の歓び』で第36回読売文学賞をそれぞれ受賞。アガサ・クリスティーなどミステリーの翻訳も多数。1998年没
長薗安浩[ナガゾノヤスヒロ]
1960年長崎県生まれ。リクルート入社後、『就職ジャーナル』『ダ・ヴィンチ』編集長などを務める。94年「就職氷河期」のネーミングで流行語大賞特別造語賞を受賞。2002年より執筆に専念(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆうこ
3
言うことがちゃんと理にかなってる。ユーモアたっぷりの話口調に、思わずほっとする。きっとこんな風に叱ってくれる人って大事。すごく元気をもらったし、すごく励まされた。2011/03/07
motoroid
1
「言葉なんかおぼえるんじゃなかった」と詠う田村隆一の話をまとめたもの。手帳に書き出したくなる言葉がいくつもちりばめられていた。詩人の言葉が美しく、まとめられた文章のリズムも心地よかった。話の合間に載っている詩の美しさ・力強さにも励まされた。2010/05/13
ちいさな図書館
1
本屋でたまたま見かけ、1ページ読んでピンときたので購入。皮肉屋で、やんちゃ坊主がそのまま大きくなったような老詩人の語り口は、そこここにドキッとする一言がある。しぼみかけた自分を奮い立たせてくれる素敵な本だ。2010/02/13
Mi-
1
今の私は田村隆一マンセーなのです。当分この状態が続きます。2009/09/09
ma-no
1
これはカッコいい! 軽妙かつ深遠な箴言の数々。雑誌「ダヴィンチ」の最初期に連載されていたのを、学生だった自分は好きでした。今回、文庫化で十年以上ぶりに再読して、ますます好きになりました。痺れます。2009/07/12