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内容説明
子犬のチアキとコハルが、人間の女の子に!?“白兎”を追いかけ、異世界へと迷い込んでしまった冬子。そこには、今とは違った生活を送る自分たちの姿があり、別の物語があった―。姉が遭難し、姪の千秋と小春を預かることになった冬子。現実世界には存在しない筈の恋人・聡史も協力してくれるが、それが逆に冬子の心を苦しめるようになり…。
著者等紹介
岡本蒼[オカモトアオイ]
1975年東京都生まれ。早稲田大学建築学科卒業。工学博士。2007年『FISH IN THE SKY』で第2回ダ・ヴィンチ文学賞編集長特別賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
紅香
31
目の前にある世界の他に、選択肢から外れた世界が…。全く別の物語の中に生きている自分がどこかにいるかもしれない。。不思議の国のアリスをモチーフ。少しビターなパラレルワールド。苦渋の選択を前に愛と夢を少しでも感じられる方へ。信じられる世界へ進みたい。正しいかどうかは分からない。選んできた人生は強さと弱さを孕んで見つけた唯一の答え。映画の中のセリフ「どの道を行けばいいの?」「あんたは一体、どこへ行きたいんだい?」「わからないわ」「じゃあ、関係ないね。どこに行くのかもわからないなら、どの道を行っても同じことさ」2014/04/10
まる
11
パラレルワールドの話ではあるのですが、それぞれの世界が交錯することもなく、時間軸がどう、というようなこともなく、登場人物の名前とある程度の関係性(姉妹、親子、恋人など)が同じ別々の物語を読んでいる感じでした。それぞれはほんのり切なくてでも優しくてあたたかい話だったんですが、パラレルワールドものだと思って読むと少し期待外れでした。2014/04/19
みもざ
3
可愛らしくて、不思議な話。裏表紙に、ほろ苦くも心あたたまるって書いてありますが、ほんとそんな感じです。そして、面白かったメープルオムライス食べたい。2015/12/30
彼方
2
昔購入したダ・ヴィンチに、一部、本文が掲載されていて、直ぐに買いに走った覚えがある。たしか中学時代だ。可愛らしくて、不思議で、ちょっと恐ろしい。本書に関してはダラダラとレビューは書かない。火急的速やかに是非手にとって欲しい一冊。2013/02/24
太陽
2
癒しあり、ミステリあり、素敵なパラレルワールドでした。(アリスとのリンクはほとんど見つけられず;読み返そう)2010/02/27