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出版社内容情報
数々の名作を世に送り出した巨匠・大島弓子が自ら選んだ決定版傑作選、ついに全7巻刊行!
■ポイント
漫画家デビュー40周年 数々の名作を世に送り出した巨匠・大島弓子が自ら選んだ決定版傑作選全7巻。各作品について作者自身が語った描き下ろしエッセイコミックも収録。
■内容
少女漫画を代表する作家・大島弓子の決定版傑作選、ついに最終巻刊行。心が開放される場所を求める少女の物語「ロストハウス」。この表題作のほか、「サバの秋の夜長」「すばらしき昼食」「サバの夏が来た」「大きな耳と長いしっぽ」「サバの天国と地獄」「青い固い渋い」「8月に生まれる子供」を収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
shikashika555
41
ほとんどが飼い猫サバとの日々。 猫だけじゃなくカラスやニワトリも擬人化して、象も太った女子高生になって、とてもシュール。 木々や鳥たちの声、一日の時間の経過がとても細かく描かれているところに魅力を感じる。 「青い固い渋い」田舎への移住者の理想と困難。 地方移住の困難さは今も昔も変わらないだろうが(物流が未発達な文昔の方がキツかったかもしれない)主人公たちの対応が現在のそれよりも鷹揚で我慢強く感じる。 現在でもこのような忍耐と工夫をもって乗り切っている人々はいるんだろうと思える。 2023/07/06
3247
1
飼い猫サバとの日常を綴った一連の作品に始まる選集7巻。擬人化して描かれる猫サバは、最初でかくてあんまりかわいくないなーと思ったんだけど、付き合っていくうちにその性格やら仕草に愛着が湧いてくるし、事件らしい事件も起こらないけれど、延々読んでいたくなる。後半に収められた短編は大島弓子独特な幻想や執着を経由して描かれた作品で、「青い固い渋い」などは主人公が陥る閉塞感がなんとも厭わしい(ラストはそうでもないが)。中で巻末の「8月に生まれる子供」が凄い。酷な境遇に陥った少女のファンタスティックな結末。題名が秀逸だ。2013/06/26
マカロン母
0
何度も読み返すが、サバとの生活がなんだか今回重かった。2011/06/22