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内容説明
33歳の大和は仕事も順調、仲間と草野球も続け、なんの不満もない…はずだけど、10歳年下の彼女・沙耶がぶつけてくる幼いわがままに疲れ気味。そんな時、野球部のかつてのマドンナ・椿が帰ってきた。大和が想いを馳せるのは、とりそこねたボール、行けなかった甲子園、そして行方のわからないもう一人の親友・天光のことだった…。
著者等紹介
関口尚[セキグチヒサシ]
1972年、栃木県生まれ。2003年に「プリズムの夏」で小説すばる新人賞を受賞してデビュー。『空をつかむまで』で第22回坪田譲治文学賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おしゃべりメガネ
161
いいですねぇ~、こういうシンプルながら人間のキモチにサラっとふれて、癒していく感じ。高校野球の仲間が時を経て、30代に再会し、各々事情を抱えながらも、昔の絆を大切にし、自己を見つめ、さらに飛躍していくお話です。なんてことない話の流れかとは思いますが、逆に日常に対するリアリティがある感じがして、すっかり感情移入してしまいました。途中、何人かの人物にイライラさせられてしまいますが、そこは関口さん特有の爽やか文章でキレイに流し、まとめてくれています。何かに夢中になっていた高校時代を爽やかに思い出させてくれます。2014/12/01
衛兵
21
うーん、爽やかだ。どうしたんだ、関口くん?ってくらい爽やかだ。椿さんとどろどろの三角関係にでもなるのかと思ったのに、爽やかだ。たまにはこんなのも悪くない。2018/12/21
coco夏ko10角
21
大人の青春。当時野球部だった4人のやり取りがよかった。2016/04/20
ヒラソル
12
大人になってこういうのを読むと胸にぐっと来るなぁ。昔を懐かしみ、今自分はどう生きているのか考える。10歳下の彼女の気持ちもなんとなくわかるし、大人たちの気持ちもわかる。野球の話もわかるだけに、仲間と一緒にやりたいなぁなんて気持ちにもさせてくれる。栃木が舞台なだけにあそこらへんだなぁと思いを馳せる。爽やかな風が頬を撫でたように感じて読了。フルスイングしたい。そして、そう出ると思ったよあの言葉。月に向かって打て。2016/02/04
takaC
11
青過ぎ。2009/07/12