七面坂心中

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  • サイズ B6判/ページ数 215p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784840118545
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

風俗店でチラシ配りのアルバイトをしている済は、谷中の墓地で和服姿の美しい女性に出会う。幽霊と思い逃げだした済だが、その美しさが頭から離れない。かつてそこでは心中事件があり五重塔が焼失したのだという。ある日、千駄木の居酒屋で出会った男から、“のぞき”の技を伝授された済が見たものは―。『ダ・ヴィンチ』『幽』主催第1回『幽』怪談文学賞長編部門優秀賞受賞作。

著者等紹介

水沫流人[ミナワリュウト]
1957年、広島県生まれ。小学生の頃にブラジルへ移り住む。帰国後の大学時代に泉鏡花の著作に出会い、以来魅力につかれる。2007年「七面坂心中」で第1回『幽』怪談文学賞長編部門の優秀賞を受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

散文の詞

76
多少癖は有りますが、比較的読みやすく何となく先に読み進めたくなる小説です。 谷中の墓地で和服姿の美しい女性と合う。 これだけでも、怪談になりそうですが、どうも話が変な方向へ進んでいくのです。 それが、あれよあれよと話が進んで、気づけば大団円。 あれ、こんな話なんだ。って感じで終わります。 万人受けではないでしょうが、思った以上に面白かったです。こういう終わり方も好きです。2020/02/11

Ruto

6
図書館。第1回の『幽』怪談文学賞で長編部門優秀賞を受賞した作品。あまり怪談やホラーぽい作品には感じられなかったが、どこは不思議な感じのある作品で、その点はなかなか良かった。2020/04/22

kai_sou@十五夜読書会

6
第1回『幽』怪談文学賞 長編部門優秀賞受賞作。ホラー、怪談というよりも幻想小説の色が濃い作品でした。泉鏡花氏の影響を多大に受けているのが良く分かります。分かるだけに物足りなさを感じてしまうのが正直なところ。掴み所の無い世界を広げ、酩酊感を誘う描き方は好みなのですが。文体も好みなので、勿体無いなーと思ってしまった。2013/07/21

5〇5

2
あらまあ、「怪談」をこんな風に料理しましたということかしら。ちょっと前衛がかった「お芝居」を観てる感じねぇ。芝居っぽさを受け入れられるかで評価が分かれそうね。2021/06/20

くみこ

2
舞台は現代なのにどこか時代がかった湿度が、怪談や怪奇譚といった味わいの不思議な作品でした。残念ながら主人公の男性に魅力を感じるのは難しいお話です。2015/06/06

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