内容説明
「弾丸よりも速く走るエイトマンは『スピード違反』に問われないのか?」「人間が変化したジャミラを殺したウルトラマンに『殺人罪』の疑いはないのか?」人間の想像力が生み出した、非現実的な空想科学の世界を法律的視点から眺めてみると、思いもよらぬ現実に直面するヒーローたちの姿が浮かび上がる!!子どもから大人まで楽しめる、オドロキと爆笑の法律読本。
目次
第1章 メイツ星人惨殺事件
第2章 仮面ライダー連続蹴殺事件
第3章 人造人間キカイダー損害賠償事件
第4章 ウルトラマン建造物損壊事件
第5章 モスラの卵カラ売り事件
第6章 ジャイアントロボ窃盗事件
第7章 竜ケ森ビートル機墜落事故
第8章 マジンガーZ没収事件
第9章 エイトマンスピード違反事件
第10章 ジャミラ放水殺人事件
第11章 少年仮面ライダー隊事件
著者等紹介
盛田栄一[モリタエイイチ]
1960年東京都生まれ。千葉大学人文学部卒業後、編集プロダクション勤務を経て独立。以降、『フロム・エー』誌などで活躍し、鋭い言語感覚を生かした記事作りで定評を得る
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちくわ
5
空想世界に法律を適用するというオモシロイ発想から生まれた本書。取り上げられている作品群は特撮モノが多いけれども、空想世界に「法律」という「大人」のツールを持ち込んだらどうなるんだろうといった摩訶不思議な問いに答えていってくれている。よくよく考えると、空想世界に搭乗するロボットについても、実は、現実社会が追い付きつつあって、空想世界に「法律」をどう適用するかといった点が、現実問題となりつつある。空想法律学会は必要かもしれない・・・!!皆さんも、自分の好きな作品に「法律」を当てはめてはどうでしょうか。2020/01/27
ず〜みん
2
ヒーローの暴行や、スピード違反など法的な観点から見ていて面白かった。2012/01/24
ka-neko
1
法律っていろいろ不便なんだなあ。だから法学者とかがいて、常に変わっていく必要があるんだろうなあ。2015/09/05
*
1
作品重視かと思いきや、法学のキーワードをバランスよく押さえていて、説明も平易。意外な掘り出し物。
ペコ子
0
ヒーローものそんなに詳しくなかったけど法律の解釈もわかりやすく、面白かった!ジャミラの下りは知らなかったのでとくに面白かった!2017/08/15