著者等紹介
角田光代[カクタミツヨ]
1967年神奈川県生まれ。早稲田大学文学部卒。1990年「幸福な遊戯」で海燕新人文学賞を受賞。96年『まどろむ夜のUFO』(幻冬舎文庫)で野間文芸新人賞、98年『ぼくはきみのおにいさん』(河出書房新社)で坪田譲治文学賞、『キッド・ナップ・ツアー』(理論社)で99年産経児童出版文化賞フジテレビ賞、2000年路傍の石文学賞受賞
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感想・レビュー
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佐伯
50
読み終わりました! 本当、主人公の彼女馬鹿ですね。こんな男に何故そこまで尽くすのか。 彼女の行動に少しイライラしつつもそんな彼女を温かく見守りながら読ましていただきました。 初めて読んだ作家さんですが、とても読みやすくて話の内容もとてもよかったです!主人公の山田ちゃんがいろいろと傷つきながらもそれでもマモちゃんが好きで。。。とても面白かったです。 最後のナカハラ君に叫ぶシーンとてもグッときました。 スッキリと読めて、私自身感じるものがあったので読んでよかったなと思います! ありがとうございました!! 2015/09/25
毎日パン
22
ぶっとんだ恋愛の話。私には絶対真似出来ないので非常に楽しく読めた。角田さんの作品は、重たいものばかりだと思っていたがこういうものも書かれるんですね。2021/04/02
あゆみらい
20
よかった。「顔が好みだの性格がやさしいだのプラスの部分を好ましいと思い誰かを好きになったのならば、嫌いになるのなんかかんたんだ。プラスがひとつでもマイナスに転じればいいのだから。そうじゃなく、マイナスであることそのものを全部好きだと思ってしまったら、嫌いになるということなんて、たぶん永遠にない」わかる。テルちゃんの愛は執着な気はするけれど、愛と執着の、違いも私にはわからない。いろいろ深い。2025/04/28
かおる
19
まもちゃんにもテルコにも終始イライラ。 愛とは一体なんでしょう‥2018/12/07
みさどん
17
好きな男のために何でもしてあげるテルさん。都合のいい女過ぎて痛くてしょうがなかった。好きの程度やベクトルって、当人たちにはその大きさや向きが分かるから、好意に甘える行動って最低。押すだけでなく引けば振り向いてもらえるかもしれないのに、なんて思った。とにかくテルさんがいたたまれない。こんな人間になっちゃいけないよお。2022/08/20