内容説明
舞台は“魔法遣い”という存在が普通に認知されている現代の日本。主人公菊池ユメは正式な“魔法遣い”になるため、研修指導員・小山田先生のもとでひと夏を過ごしました。研修を終えたユメは、小山田先生に手紙を書きます。それはユメの大切な思い出の数々でした。
著者等紹介
山田典枝[ヤマダノリエ]
脚本家・竹内日出男氏に師事。「中学生日記」で脚本家デビュー。以降、テレビ・ラジオで脚本執筆
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はらぺこ
47
魔法遣いが存在する現代日本のパラレルワールド。 東京の下北沢での魔法研修を終え岩手県遠野に戻った主人公・菊池ユメが指導員・小山田先生に送った少し長い手紙集。 『わさびのビール』で少し寂しそうな顔をする亜土、『ひっつみ』の制服のシミの原因等少し気になる事が残った。2013/08/17
ゲシャン
2
ユメが小山田先生に宛てた8通の手紙という形式をとった1冊。取り留めのない内容ではアルんだけど、この娘の話は読んでると心が暖かくなり好きです。亜土クンの存在が背景ありそうで少し気になったんだけど、どっかに書かれてたりするのかな?2015/01/08
縁栞
0
★3.5 ≪ 先生に手紙を書きます。それはユメの大切な思い出の数々でした ≫ 過去の思い出話を手紙という手法で描いた連作短編集。 当時を振り返りつつ、今現在の目線での感じたことが語られています。 微笑ましい幼少期のエピソードから、切ない恋の行方、「魔法遣い」であることの葛藤。 一人の女の子の成長アルバムを見ているかのようであり、自分も共感できる点を見つけては、その気持ちに頷いてみたりと、なんだかとても楽しい気分での読書ができましたw これからユメにはどんな未来が待っているんだろう…w
日光一
0
原作の主人公の心情を手紙の形式で書いた物語。東北弁が堪らないのと、主人公の雰囲気が良い。世界観と魔法の考え方が大好きで、原作でも描かれているけど、実際問題魔法って有っても人間が上手く使いこなせないと無用のものなんじゃないかと思う。如何に便利であっても使う方が肉体的にも精神的にも構造的にも何百年も前から画期的に進化してないのだから、辿り着く結論は似たようなもののわけで、そう考えると大量消費と使いまわしを連発している現代も勿体ないし、遠回りをしているのではと思う。そこがとても現代の良いところだけれども。2016/07/18
結城あすか
0
東京での魔法研修を終えて遠野に帰ったユメが、小山田に宛てて書いた手紙という体裁にょ。しかし、こいつ、手紙が長過ぎにょ。小山田も暇じゃあるまいし、こんな長文の手紙を何度も送られてきたら迷惑だろうにょ。2003/08/18