内容説明
小さな町の銭湯の一人娘(水の女)は、町で有名な“雨女”。彼女の人生に何かが起こると、決まって空は雨になる。唯一の肉親の父親と婚約者を同時に失い、天涯孤独の身になったある雨の日、ふらりと現れた謎の男(火の男)を釜場に雇い、ふたりは暮らし始める。名前も過去も、何も聞かない、今ここだけの愛が綴られていく。晴れた日に降る雨のように…静かで、やさしい男と女の愛の物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Mitsuru Umeda
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実は映画のノベライズたったことを読み終えてから知った。 現在形で綴られていたり、活字あそびがそこかしこにあったりで、まさか元々は映画だったのだとは全くわからなかった。 ストーリー自体はさほど奇を衒っているわけではないのだけど、とっても不思議な雰囲気の物語。 この不思議感はどこから来るのだろう。 映画だとどんな雰囲気なのだろう。 ちょっと映画も見て見たいような気もした。2017/11/12
りこ
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雨女と火の男の恋愛物語。映画のノベライズ物のせいか、凄く頭の中で映像にしやすくて面白かった。