内容説明
すこし昔の、日本人が本当に日本人だった頃の懐かしいみすゞさんの世界。
目次
みんなを好きに
土と草
にはとり
ばあやのお話
波
私と小鳥と鈴と
さかむけ
まつりの太鼓
祭りのあくる日
不思議
星とたんぽぽ
砂の王国
こだまでせうか
夕ぐれ
大漁
巡礼
こころ
積つた雪
かるた
大晦日と元日
雪
著者等紹介
ちばてつや[チバテツヤ]
本名、千葉徹弥。昭和14年(1939)、東京築地生まれ。現在、東京都練馬区在住。誕生後すぐ、両親に連れられ満州(中国の東北地方)へ。終戦後、東京に戻り、16歳の時、漫画家としてプロデビュー、数々の名作・傑作を発表し、現在に至る。主な作品に「1・2・3と4・5・ロク」「紫電改のタカ」「ハリスの旋風」「あしたのジョー」「おれは鉄兵」「のたり松太郎」「あした天気になあれ」他がある。講談社出版文化賞(1976)、日本漫画家協会特別賞(1977)、小学館まんが賞(1978)、文部科学大臣賞(2001)、紫綬褒章(2002)などを受賞
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
keroppi
80
ちくま文庫で出ているのを知り、ちばさんの絵をせっかくなら単行本で見たいと思い図書館で借りた。金子みすゞさんの詩とちばさんの絵がとても素敵だ。自分の遠い過去の風景も見えてくる。とても優しくて心に響く本だった。ただ、巻末の解説で金子みすゞさんの最後を知り、悲しくなってしまった。2022/09/20
Hiroki
4
朝霞図書館 ほとんどお名前しか存じあげなかった金子みすゞ様。敬愛するちばてつや様が絵をかいて、「みすゞお姉さんとてっちゃんの絵日記」と序文にあったので即借りてきました。絵と一緒にてつや様の思ひを文章にされている。みすゞとてつやの交換日記みたいだ。連日の酷暑から気温が一気に降下しているが、ほのぼのと温かい焼き芋を手にしたような本だ。夭折したみすゞさま、それも服毒自殺に追い込まれての死は切ないの極みだ。2024/10/10
Hiroki
3
朝霞図書館・再読 何かをしようとするときに「無心で」「無心になって」という言葉をかけられることが屡々。そうは言われても、無心になれる人ってのは、達人の領域にいる人じゃないじゃろか? 凡人は、大多数は、いろんなことを考えながら手を進める・進めているのだと思います。普通人は物理的に歳をとるのと並走して精神的に歳をとる。てつやさんのような人が時折出現する。物理的には歳とるが精神的には年々純な部分の拡大する人だ。そんな人に憧れていたら、年年歳歳ボケて白紙の増える自分がいた。2024/11/28
影法師
2
『祭のあくる日』が好きですね。言葉が流れるように紡がれているのが素晴しい。2009/03/14
流之助
1
ちばてつやさんのイラストと解説で、自分とは別の角度で金子みすゞを楽しめる本です。2012/08/11