内容説明
母の病死、再婚した父との確執。流産や夫の暴力による離婚。シングルマザーとしての困窮と屈辱。ハリー・ポッターに込められた想いが解き明かされる評伝の決定版。
目次
「秘密の部屋」の扉を開けて
かわいい本の虫
ジョアンの反逆
森との別れ
ナチュラルウーマン
灼熱の恋
福祉の罠
ささやかな援助
開花のとき
静かな隣人
メディアとの戦い
ハリウッド
名誉の帽子
慈善活動
栄光の日々
錬金術師
著者等紹介
スミス,ショーン[スミス,ショーン][Smith,Sean]
『デイリー・ミラー』『サンデー・ピープル』といった新聞のコラムニストとして活躍した後にライターとして活動をはじめ、エドワード王子とソフィー・リース・ジョーンズのロマンスを描いた『Sophie’s Kiss』(1997)を皮切りに、クイズ形式でローリング・ストーンズの軌跡をたどった『Stone Me!』(1999)、ラグビーの歴史を描いた『The Union Game』(1999)といった著作で伝記作家としての地位を確立
鈴木彩織[スズキサオリ]
明治大学文学部卒業。東京在住
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
紀梨香
6
JKローリングの評伝。まだシリーズ未完の時点で出版されていて、本人公認ではないそうですが、公正に描かれているという印象でした。ハーマイオニーは幼い日のローリングさんだったんですね。2017/01/29
遠藤三春
3
最近の生活保護話題で「J・K・ローリングも生保だった」と言う人がいたけど、彼女は必死に働き口を探していたし、給付金を貰う事を自尊心を踏みにじられると感じていたし、貰わざるを得ない人はともかく、ただ自分の為だけに貰っている人とは全然違う。彼女の成功はそれ相応の努力の上に成り立っており、降って湧いたハリーの物語で成功したわけじゃない。あと、スネイプのモデルについて本人やその周りがあまり嬉しそうじゃないが、七巻まで読んだ彼の感想を聞きたい笑。「ひょっとしたら、本当は善人だったという結末だって考えられますからね」2012/07/24
まるいりんご
3
作者についてはゴシップ記事でしか知らなかったので、この本を読んでとても驚いた。「ぽっと出の運に恵まれた一文無しのシングルマザー」なんかじゃなかった。子供の頃からこつこつと作家になる努力をしてきた実直な人だった。仕事をしながらハリーポッターを書き続けたその根性を尊敬します。2011/07/30
kaizen@名古屋de朝活読書会
2
ローリング個人の誕生から、賢者の石執筆後の状況まで詳しく記載している。 ハリーポッターの深層部には、光をあてているとはいいがたいが、影の部分も強調していないので、読みづらくはない。 ローリングの人となりをしるのには、類書より詳しい部分もある。 2011/04/19
art_mr
1
再読したかったのだがなんと違う本を借りてしまったようだ。作者の半生や考え方、生き方が分かる。カフェで娘をあやしながら書いたのがかっこいい。2014/12/17