MPエンタテイメント<br> 遺失の結末と彷徨える幽霊(ゴースト)たち―編集者宮川雅は妥協しない

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遺失の結末と彷徨える幽霊(ゴースト)たち―編集者宮川雅は妥協しない

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  • サイズ 46判/ページ数 280p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784839988753
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

「存在しない解決編」を理想の結末へと導くのは、理不尽な現実に立ち向かう勇気と、軽妙な推理、
そして誰しもが最初に胸に刻んだ、情熱という名の伏線。
ミステリ作家にしかたどり着けない結末をご覧あれ。
――北山猛邦(『少年検閲官』(創元推理文庫)著者)

編集者は作家に「物語」を熱望し、作家は書くことでしかそれに応えることができない。その感情から生み出される小説とは、いったい誰のものなのでしょうか。
そこに語るべき物語があるなら、語らなければいけない。語らない作家はもはや幽霊でしかない。編集者の執心めいた愛こそが、ときにその幽霊を土からよみがえらせるのかもしれません。
小説とは、創作とはなんと罪深いのだろうと実感しました。
――木犀あこ(『奇奇奇譚編集部』シリーズ(角川ホラー文庫)著者)

「僕らは『読み』を間違える」(KADOKAWA)で数々の名作を読み解いた水鏡月聖が「作中作の謎を読み解くミステリ」を描く、まさに独擅場ではないでしょうか。
些細な違和感が積み上げられ、全てが明らかになっていく爽快感。
著者の考えを読み解き、けれども人の心は完全に理解できない現実も絡まりながら気持ちの良い読後感へ繋がっていく……。
このお話を読んでいると、私も『著者』が書きたかった物を悟る事ができたような気がしました。
これから本作を読む方には、途中で何を感じてもぜひ手を止めずに最後まで読み進めてほしいと思います。
――零雫(『不死探偵・冷堂紅葉』(GA文庫)著者)


宮川雅は崖っぷちの編集者。次にヒット作を出せなければクビも覚悟している彼女のもとに、ベストセラー作家・東雲飛翔の新作原稿が届く。
嬉々として読むが、その原稿には解決編がなかった。宮川が担当するミステリ作家・平澤大吾とともに東雲飛翔の家を訪ねるが、東雲飛翔は密室での遺体となって発見されてしまい――。
ベストセラー作家の死の謎、遺稿の結末を巡り、現実と作品が入り交ざる作中作ミステリー!

『僕らは『読み』を間違える』(KADOKAWA)の水鏡月聖、初の単行本作品!

【目次】
プロローグ
ゾンビ作家・ピーチメルバ・欠けた結末
隠し部屋・芋羊羹・シアン化カリウム
ネタ帳・シフォンケーキ・旧友
真相・プリン・アラモード・シュミレーション
ドライブ・月邑聖人・どら焼き 
告白・継承・ムートン・ロートシルト
エピローグ
あとがき


【目次】

プロローグ 7
ゾンビ作家・ピーチメルバ・欠けた結末 9
隠し部屋・芋羊羹・シアン化カリウム 72
ネタ帳・シフォンケーキ・旧友 110
真相・プリン・アラモード・シュミレーション 161
ドライブ・月邑聖人・どら焼き 200
告白・継承・ムートン・ロートシルト 243
エピローグ 268
あとがき 274

内容説明

宮川雅は崖っぷちの編集者。次にヒット作を出せなければクビも覚悟している彼女のもとに、ベストセラー作家・東雲飛翔の新作原稿が届く。嬉々として読むが、その原稿には解決編がなかった。宮川が担当するミステリ作家・平澤大吾とともに東雲飛翔の家を訪ねるが、東雲飛翔は密室での遺体となって発見されてしまい―。ベストセラー作家の死の謎、遺稿の結末を巡り、現実と作品が入り交ざる作中作ミステリー!

著者等紹介

水鏡月聖[ミカヅキヒジリ]
第27回スニーカー大賞銀賞を受賞し、『僕らは『読み』を間違える』(KADOKAWA)でデビュー。文学作品の解釈で描かれる青春群像劇が話題となり、『このライトノベルがすごい!2024』(宝島社)にて新作5位に選出される(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

D

44
とてもおもしろかったです。作家と編集が生き残ることの難しさや作家という職業の業。作中作がいつのまにか現実とリンクしていく物語の構造と構築力の巧みさ。そして、最後に全てが繋がり前に進むことへの希望。本当に技巧派な物語でした。ちなみに自分はシェリーならペドロヒメネスが好きです!2025/08/02

さっちゃん

44
担当作がヒットしない崖っぷち編集者の宮川雅の元に、ベストセラー作家・東雲飛翔から新作原稿が届く。しかしそのミステリの原稿には解決編がない。雅は担当するイマイチ売れないミステリ作家・平澤大吾と共に東雲飛翔の家を訪ねるが、東雲飛翔は密室で死んでおり…。/作中作ミステリの結末を描いていくという最近時折見かけるストーリーがメインかと思いきや、終盤その物語に隠された真実や東雲飛翔の死の真相などがメインになっていく過程に引き込まれた。編集者と作家の熱い思いや雅のお仕事小説の側面もあり、そちらも楽しめた。読後感も良き。2025/07/24

和尚

31
面白かったです! 結果を出さないといけない崖っぷち編集者の雅は、断筆して6年のベストセラー作家東雲の新作原稿を手に入れる。しかしそこには解決編がなく、更には当の本人が密室の遺体で発見されてしまい。 雅は東雲の息子と、担当するミステリ作家の平澤と現実に作中の両方の謎に関わっていく、という流れの本作。 謎解きとしてもですが、それぞれのキャラクターも好きでしたし物語としてとても楽しく読めて好きでした。2025/07/29

よっち

25
次にヒット作を出せなければクビも覚悟する崖っぷちの編集者・宮川雅。彼女もとにベストセラー作家・東雲飛翔から解決編のない新作原稿が届く作中作ミステリ。思ってもみなかった原稿に直面して、担当するミステリ作家・平澤大吾とともに東雲飛翔の家を訪ねるものの、東雲飛翔が密室での遺体となって発見される展開で、そこから飛翔の死の謎、息子の翔を交えて3人で遺稿の結末を考える中で、推理にも活かされる作中作の真相や意味にも迫っていく展開は、意外な事実や繋がりに向き合ってどうすればいいのかを考えていく彼女たちの姿が印象的でした。2025/07/16

ほたる

12
未完の原稿の完成と現実世界での事件。これらはいかにリンクしていくのだろうか。隠されていたことがひとつまたひとつと明らかになるにつれて、謎の真相はもちろん、編集者として本好きとしてどうしたいかもよく描かれている。2025/07/19

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