出版社内容情報
2016年──、突如現れたAlphaGoがトッププロの李世ドル九段に完勝し、人間の碁を大きく変えたのは誰もが知るところです。
「ダイレクト三々」「五線のカタツキ」など、その変幻自在な打ち方に人間は改めて碁の広さとを深さを痛感しました。
それから時は経ち、中国の「絶芸」日本の「Zen」など、多様なAIを一介のアマチュアも使えるようになりました。
なんでも教えてくれるAIは大変便利ですが、ちょっとした難点もあります。
ずばり「大概のアマはAIをうまく使いこなせない」問題です。
AIを咀嚼して自分で使いこなすには、それなりの棋力と経験が必要なのです。
そんな方のために、AI戦術をわかりやすく汎用的に解説したのが本書です。
難解形をかみ砕き、序盤から有利になる手段、相手の思惑にハマらない打ち筋を解説します。
二間バサミのデギリ対策や模様対策のツケ、流行布石などなど!
ぜひ本書で芯からAI流を理解し、ご自身に合った得意定石を見つけてください。
内容説明
進化し続けるAI流―新しい刺激と発見を求めて。
目次
第1章 星の定石(強力な反撃策;変幻自在な両ガカリ;新常識のツケ二段;三々定石の変化球;粘り強い下ハネ;肩ツキへの反撃)
第2章 小目の定石(一間高バサミの攻略;二間バサミの出切り攻略;模様対策のツケ;打ち込みの対策;ケイマ受けの奇襲;大ゲイマジマリのツケ;流行形の反撃対策;一間ジマリへのツケ)
第3章 布石(申眞〓流の向かい小目;金毛流の新型解析)
著者等紹介
一力遼[イチリキリョウ]
平成9年(1997年)6月10日生。宮城県出身。宋光復九段門下。平成22年入段、令和2年九段。日本棋院東京本院所属。2016年第25期竜星戦優勝。2018年第27期竜星戦優勝、第25期阿含・桐山杯優勝。2019年第66回NHK杯優勝、第28期竜星戦優勝。2020年第45期碁聖戦でタイトル奪取、第29期竜星戦優勝、第46期天元戦でタイトル奪取。2021年第68回NHK杯優勝。2022年第69回NHK杯優勝、第46期棋聖戦でタイトル奪取。2023年第78期本因坊戦でタイトル奪取、第30期阿含・桐山杯優勝、第49期天元戦でタイトル奪取。2024年第48期棋聖戦でタイトル防衛(3連覇)、第71回NHK杯優勝、第79期本因坊戦でタイトル防衛(2連覇)、第10回応氏杯世界選手権優勝、第31期阿含・桐山杯優勝、第49期名人戦でタイトル奪取、第50期天元戦でタイトル防衛(2連覇)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。