出版社内容情報
棋士・藤井聡太。いまさら説明は不要でしょうが、デビューからいきなり29連勝、最年少タイトル獲得などあらゆる記録を更新しながら前人未踏の八冠制覇を果たした将棋界の輝く星です。
その藤井竜王・名人がこれまでに最も多く採用した戦法が角換わりで、実に約3割の勝ち星をこの戦型で挙げてきました。
AIによって序盤の研究が深まっている現在、トップ棋士同士の角換わりはバランスが取れた互角の中盤戦が続きます。
藤井竜王・名人が実戦で描いた構想はどんなものだったのか。また、相手が研究手をぶつけてきたとき、藤井竜王・名人はどのように対応し、どうやって勝利をつかんできたのか。
この興味深いテーマについて、永世名人の有資格者である森内俊之九段が分析し、独自の見解を述べたものが本書です。
たとえば、八冠達成を果たした王座戦の一局は、最終盤の大逆転が大きな話題になりました。しかし、本書で森内九段注目したのはその場面ではありません。序盤で相手の研究によってリードを許し、局面も時間も苦しくなったときの崩れない指し回しを紹介しています。
収録局は全部で28局。「黎明編」「疾走編」「八冠制覇編」と時系列で分けて、各時期の特徴にも触れながら解説。藤井将棋という最高の題材で、スリル感満載の角換わりをマスターできます。ぜひ本書を読んで、藤井竜王・名人のすごさと、将棋の深さに触れてください。
内容説明
他の一流棋士と何が違うのか?意欲的な仕掛けから勝利をもぎ取る終盤まで藤井将棋を鋭く分析!
目次
第1章 黎明編―デビューから新人王獲得まで(第43期棋王戦予選 対豊川孝弘七段;第43期棋王戦予選 対澤田真吾六段;第43期棋王戦本選 対豊島将之八段 ほか)
第2章 疾走編―タイトル挑戦権獲得まで(第32期竜王戦ランキング戦4組 対〓見泰地叡王;第69期大阪王将杯王将戦2次予選 対中村太地七段;第69期大阪王将杯王将戦挑戦者決定リーグ戦 対三浦弘行九段 ほか)
第3章 八冠制覇編―初タイトルから全冠制覇まで(第61期王位戦挑戦者決定戦 対永瀬拓矢二冠;第61期王位戦七番勝負第1局 対木村一基王位;お~いお茶杯第62期王位戦七番勝負第2局 対豊島将之竜王 ほか)
著者等紹介
森内俊之[モリウチトシユキ]
1970年10月10日生まれ。神奈川県横浜市出身。1982年6級で奨励会入会。勝浦修九段門下。1987年5月13日、四段。2002年5月17日、九段。タイトルは竜王2期、名人8期、棋王1期、王将1期の12期獲得。棋戦優勝は13回。将棋大賞は最優秀棋士賞2回など多数。その他表彰は将棋栄誉敢闘賞(通算800勝)、紫綬褒章など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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