出版社内容情報
親に捨てられた麿夢を引き取って育ててくれた、優しい祖父・一男が亡くなった。
引きこもりニートだった麿夢は茫然自失。そんな彼の前に、誰もが目を奪われるイケメンの伊織が現れた。
新進気鋭の仏師である伊織は、一男に頼まれて作ったという地蔵菩薩を麿夢に渡し、自分の下で働くように言う。
麿夢を置いていなくなった家族の謎、伊織の命を付け狙う黒い影の正体とは?
人の思いを知る仏像が事件を解決に導く異色ミステリー。
内容説明
親に捨てられた麿夢を引き取って育ててくれた、優しい祖父・一男が亡くなった。引きこもりニートだった麿夢は茫然自失。そんな彼の前に、誰もが目を奪われるイケメンの伊織が現れた。新進気鋭の仏師である伊織は、一男に頼まれて作ったという地蔵菩薩を麿夢に渡し、自分の下で働くように言う。麿夢を置いていけなくなった家族の謎、伊織の命を付け狙う黒い影の正体とは?人の思いを知る仏像が事件を解決に導く異色ミステリー。
著者等紹介
浜野稚子[ハマノワカコ]
『2015年共幻文庫短編小説コンテスト』で、「恋の章の終わりに」で最優秀作品賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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ツン
48
恋愛要素なかったけど、おもしろかったです(笑)平井さんの行為が一番怖かった。。2025/07/21
真理そら
48
仏像の薀蓄を語らせると止まらなくなるというザンネンイケメンと身寄りのない引きこもりの男の子の家族を巡る物語。様々な要素満載で楽しく読んだ。が、引きこもり男子・麿夢のキャラがいま一つ伝わりにくいのが惜しい気がした。2024/07/27
イシカミハサミ
15
タイトルからもうちょっとファンタジーな内容かと思っていたけれど、 普通に仏師とニートの引きこもりの話だった。 短編集の形式で、 そのうちの一つの物語でのタイトル回収だったので、 あまり冴えたタイトルのつけ方ではないような。 仏教をテーマに据えるだけの教えは十分語られていたかな。 地の文に主人公の予断が紛れ込んでくる文は 読書体験のストレス値が上がる。2025/01/13
陽ちゃん
8
引きこもりニートの磨夢は、面倒を見てくれていた祖父を亡くして呆然としているところに現れたイケメン仏師の伊織に発破をかけられながら少しづつ行動範囲を広げていきますが、伊織自身もトラウマを抱えていて…。麿夢の生い立ちも家族の事情も強烈ですが、大会社の御曹司の伊織の周りもなんだか、で。伊織の叔父で師匠の昌運が目を覚ますのか、ヨシ乃さんと麿夢の関係がどうなっていくのか等、気になることはありますが、とりあえず、バスに乗って学校へ通う決意をした麿夢を応援したいです。2024/09/15
夕凪
3
表紙が好きなイラストレーターさんで買ったんだけど面白かった。2024/09/07