出版社内容情報
将棋は相手玉を先に詰ましたほうが勝つゲーム。そして「玉を詰ます能力」が世界で最も優れているのが藤井聡太竜王・名人です。
時には詰将棋のような手順で難解な詰みを実現させて勝つこともあり、その妙技には感心するばかりです。
しかし、将棋の棋士同士の対局では、詰み手順に入ったところで潔く投了することが多く、終局の場面からどのような手順で詰むのかわからないこともしばしば。これでは藤井竜王・名人の華麗なる技を味わい尽くすことができません。
そこで本書では藤井竜王名人のデビューから令和3年度までの実戦で現れた詰みを洗い出し、最終手までわかりやすく解説していきます。
解説は詰将棋最高の栄誉である看寿賞の受賞作家の馬屋原剛氏と岸本裕真氏、そして看寿賞選考委員であり詰将棋作家でもある編集部の會場健大が担当。また、対局のポイントは同じく編集部の島田修二が執筆しています。
藤井竜王・名人の抜きんでた技術と自らの読みを信じる強い心、「藤井聡太の藤井聡太たるゆえん」がこの本でわかるはずです。
内容説明
これにて詰み―そのとき盤上の物語は終わり藤井聡太の物語は進む。美麗な詰みを通してみる藤井聡太のキャリアヒストリー。
目次
第1章 藤井聡太の神業(解説編;屋敷伸之九段戦;糸谷哲郎八段戦;深浦康市九段戦;渡辺明棋王戦 ほか)
第2章 藤井聡太の詰み(解説編;加藤一二三九段戦;竹内雄悟四段戦;所司和晴七段戦;大橋貴洸四段戦 ほか)
番外編 藤井聡太の詰み逃れ