出版社内容情報
とある事情で会社を辞めた小路は、祖父が住んでいた江の島の家に引っ越しをする。
引っ越しから数日、心身の疲れからか、庭にやってきた猫の声が突然聞こえるように!?
勇気を出して猫の話を聞いてみると、どうやら小路に解決してほしい悩みがあるらしい。
小路は、江の島での静かな暮らしを守るために「猫の手」ならず「猫に手」を貸すことに――。
『こぐまねこ軒』の著者が贈る、もふもふなハートフルストーリー
内容説明
とある事情で会社を辞めた小路は、祖父が住んでいた江の島の家に引っ越しをする。引っ越しから数日、心身の疲れからか、庭にやってきた猫の声が突然聞こえるように!?勇気を出して猫の話を聞いてみると解決してほしい悩みがあるらしい。小路は、江の島での静かな暮らしを守るために「猫の手」ならず「猫に手」を貸すことに―。『こぐまねこ軒』の著者が贈る、もふもふなハートフルストーリー!
著者等紹介
鳩見すた[ハトミスタ]
『ひとつ海のパラスアテナ』で第21回電撃小説大賞で“大賞”を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mae.dat
229
連作短篇4話。「我輩は猫である。名前は〜〜」で始まる本文。何故か猫語を理解できる綾野小路は、白毛の仔猫ツムジを頭に乗せ、尻尾の先が黒いキジトラのワガハイと共に、降り掛かるゴタゴタ事を解決して行くの。猫使いならぬ猫使われ( ¨̮ )。悪人は殆ど出てこなくて、安心のほのぼの進行。猫語理解の仕組みはこの本の中でのご都合設定でも良いので、作ってくれないかなぁと思って居たのですが、最終話でちゃんと説明されたよ( ¨̮ )。句点で絶対改行するマン。2023/03/15
涼
69
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2024/02/post-9b02dc.html 一つの章の中で、ネコの語りと主人公の語りが交錯します。この主人公は猫語を解することができ、ちょっとした謎を解決する探偵役です。 表紙のネコたちも可愛いし、続編も読もと思います。2024/02/26
真理そら
61
猫の日には猫の物語を!地域猫がいっぱいいる江ノ島。パワハラやら失恋やらで会社をやめ祖父が住んでいた江ノ島の空家に引っ越した小路は庭に来る猫の言葉が聞こえるようになる。頭の上に白い子猫(つむじ)にしがみつかれ、態度のでかいワガハイに指図されながら猫の悩みを解決する羽目になる。お嬢様猫クラベルのイラストを見るとロシアンブルー好きの血が騒いで困ってしまう。読んでいるうちに小路がすごいイケメンなのを知って驚いた、猫たちのアドバイスで人間不信から立ち直った小路の江ノ島暮らしの続きの物語も読みたいな。 2022/02/23
hirune
46
【Kindle】表紙のにゃんこ達の目つきが悪くて最高♪心に傷を負って、亡き祖父の江ノ島の家に住むようになった小路は不思議な白い仔猫に頭の上に居座られるようになって猫の言葉がわかるようになった。暇にあかして猫達のお願いを解決していくうちに猫達と家族のようになっていって自分の問題にも向き合えるようにもなっていく。江ノ島いいなぁ!にゃんこたちを愛でに行きたい〜。2022/09/06
ネムコ
37
会社を辞め、江の島にある亡くなった祖父の家に移り住んだ綾野小路。しかし気づくと猫の言葉がわかるようになっていた。江の島の名所にくわしいキジ白のワガハイ、やんちゃな黒猫・ミャイチ、女社長に飼われていたロシアンブルーの美猫・クラベル。人の傍らで、人と関わって生きているからこその悩みの解決に、小路は暇なこともあり手を貸すようになる。ありがちな設定だが、まとめ方が巧く、読後感が良かった。ここで終わっても良いし、続きが出るならたぶん買う(笑)2022/03/09